Baseballers

□猫☆猫V[penguin]
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猫を抱いて、笑っているのは御柳だった。

何だか背景がピンク色で、ここは何処だと突っ込みたくなる。

「あ、帥仙さん!」

御柳は帥仙に気付き走り寄る。


御柳が抱いているのは、紛れもなく

今日、帥仙が埋めた──。

「御柳!」
「何怒ってんスか?それより見てください!猫ちゃんです!」

「っ、芭唐、その猫は!?」


その時、猫が口を開いた。



「……ありがとう」
御柳と共に笑って。

「帥仙さんに、お礼言いたかっただけだよね、ねこ」

芭唐の腕の中の猫はじっと茶色の瞳で帥仙を見つめる。

「…撫でてあげて下さい。ねこ」

「ねこ──」
帥仙は、ねこを撫でようとして止まった。

「…ストレートに猫って呼んでいいのか?名前は…」
「ねこですよ」
「じゃなくて、この『猫』の名前は?」
「だから、『ねこ』ですよぅ」

帥仙は意味を諒解した。

「……バカかお前は」
「あはは。良いじゃないスか。…撫でてやって下さいよ」

帥仙が手を伸ばし、柔らかい毛並を感じた瞬間。
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