記憶の破片
□罵声と謝罪
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運よく通り掛かったお廻りさんがおってくれんかったら
多分、死んでも力は緩めてくれんかったやろう……
「俺のせいやねん…ッ…俺がお前の人生を落としてしもた…っ!!」
謝って済むような事やないて充分理解しとる
けど、他になんも償えるモンがないねん…!!
「ごめ…っごめん……ワンコぉ…ッ!!」
どないしたらお前に償いが出来るやろう……
どないしたら…お前の人生を、もっかい立ち上げる事が出来るやろう…
何も思いつかへんねん……
どうすれば、こんな俺にも償いが出来るのだろう…
【続く】