ペルソナ4
□ひと手間
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「………」
「………」
「…あのさ、」
耐えきれず口を開く。
「集中できないんだけど」
「ん?そうか?」
目をぱちくりさせる花村。
耳に息があたる距離だ。
くすぐったくて仕方がない。
ただいまお昼の料理中。
堂島さんと菜々子はジュネスへと買い物に行っている。久しぶりの親子水入らずに菜々子は嬉しそうだった。
…本当は誘われたのだが、花村が泣きそうだったので仕方なく家に留まった。
「ちょ、ほんと近すぎ。料理失敗しても知らないよ」
「だって相棒のエプロン姿可愛いかr…ぐぇっ」
肘鉄を食らわした。
先ほどから腰に絡まった腕が邪魔で仕方ないのだ。なにがしたいのか知らないが、料理している人間に後ろから抱き付くという行為がすでにおかしいだろう。
「それに、お前が作った料理ならなんでも食うぜ」
「…っ………ばか」
「赤くなってんの?かわいー」
「……今日は豆腐料理のフルコースな」
「ええええ?!;」
笑顔なのがむかついたので反撃してみた。
end
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