ペルソナ4

□悪ふざけとか
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「つーきもりっ」
「一条」

昼休み終了直前に屋上に来てみたら珍しく月森がひとりで居た。
いつも誰かが周りに居る。それが月森の常だから今日のそれは珍しい。

「今日は花村とかと一緒じゃないんだな」
「さすがにいつも一緒に居る訳じゃないから」

笑顔になる月森。
やっぱり可愛いよな、とか思ってしまう自分はもうアウトなんだろう。
女子の友達も多いし、なにより女の子が好きだ。
けど、なんかこいつは違う。よくわかんないけど、違うんだ。

「一条?」
「え、あーごめん。変な顔してた?」

軽く笑ってごまかす。
わかってるんだ。
俺と部活が一緒なだけ。月森の親友は花村っていうやつで、俺が入る隙間がないってことも。
わかってるけど、さ。

「…月森にとって俺ってどんなやつ?」
「…頼れるキャプテン?」
「あっは、それ部活限定だろ〜」



ひととおり笑い合ったあと、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
月森とはクラスさえも違うので廊下でお別れだ。

「一条、帰ろう」

立ち上がり笑顔で言う月森。
その笑顔に触発されてか、最後に爆弾を投下してみることにした。


「俺さあ…」

不思議そうにしている月森の手を握り締めて深呼吸。


「月森のこと好きかも」

「へぇ………っ、え?」




もっと頑張ってもいいよな、俺。



end


一条がだいすきだ!
脇役なんて言わせない!
 

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