shangrila short

□パラソル
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天気がいい。
昼下がり、窓から雲一つない青空を見つめていた。

こんな日は何だかはしゃぎ回りたくなる。故にはしゃぐ。


「団長団長!晴れてますよ江戸!散歩に行きましょうよ!」

「何言ってんの小夜、こんな悪天候の日に誰が外出るんだって」


あ、そっか団長は夜兎だから日の光が駄目なのか。
かーわいそー(嘲笑)←


「えー、じゃぁ私は行きますね」

「ウン」

「……いってきます」

「ウン」

「……あの、私 行きますよ?」

「ウン」

「いや、ウン じゃなくて。何で私の腕捕まえてんですか。放してくれなきゃ行けません」

「ウン、じゃぁ行けないネ」

「いや、放して下さいって。なんですか やっぱり団長も行きたいんですか」

「行きたくないヨ。だって焼けちゃうもん。小夜だって焼けちゃうヨ?」

「日焼け止めちゃんと塗ればいいんですよ」

「そんなの高が知れてるでしょ?」

「えぇー、じゃぁ日傘買ってくださいよー。てか団長 船の中に居るなら、その番傘貸して下さい」

「だーめ、コレは俺の。そんなに欲しいんなら買ってあげるよいつか。だから今日は船で大人しくしててヨ」

「今欲しいんですー」

「また今度ネ」


そう言って 私を扉の前から引っ張って遠ざける団長。




結局、その日はひきこもりの日だった。
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