shangrila short
□かまってちゃん
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仕事をぜーんぶ終わらせた後の至極の時間。
「オゥ、マイ プディング!かもォオんッ!!」
自室の扉をバーンっと開け、冷蔵庫にまっしぐら。
アイ ラブュー!と叫んで冷蔵庫の扉を開ければ 空になったプリンのカップ。
プリンの残骸。
もはやプリンじゃないし ただのプラスチックカップだし。
ふざけんなし。
「お仕事ご苦労様〜」
声を聞いて振り向けば、私のベッドを占拠しているアンテナ男を発見。
「…ねぇプリン」
「あぁ、さっき小夜の冷蔵庫の中に落ちてたヤツ?「いや落ちてねーだろソレ冷蔵庫に在る時点で保管してるっていうんだよ」
えー、知らなかった!とか見え見えの嘘でヘラヘラ笑う団長。
率直に言う。死んでください。
「そんな事で怒らないでヨ小夜、ね?機嫌直して」
「もういいです団長なんか知らない」
「ちょっと何処行くのさ。小夜のこと、ずっと待ってたんだヨ?」
暇過ぎて死にそうだったんだからー、と私の袖を引っ張って行かせまいとする。
ふざけんなコッチはアンタが放ったらかしにした仕事片付けるために夜中まで必死こいてんだよ。そこら辺分かってんのかちくしょーわかってないんだろ興味すら無いんだろどうせ。
「ちょっと服伸びちゃいます!分かりました分かりましたから!引っ張らないでソコ脇腹!!」
「凄いこんなにつまめるなんて.....!」
「オイ真顔でなんて失礼な事言ってるんですか。これはラクダのコブ的な役割を果たしてましてね…」
「小夜って馬鹿だよね」
「改まって言うな」
何とか団長の腕から逃れ、バスルームに向かう。
「俺が背中流してあげようか?」
「丁重にお断りします」
ニコニコ顏で近づいて来た団長を押し戻して なんとか扉を閉める。
何なんだアノ変態セクハラ怠慢上司。あんなん上司とは呼ばねー。