shangrila short

□悪の化身
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「きぇえええええええいッ‼‼‼」


「うるさいなー、冒頭から何の騒ぎ?」


「清めてるんですよ!ホラ見てココ 呪いの紋章が!これは悪の化身、"アンテーナだんちょリーノばカムイーヌ"のものに違いない‼」


「馬鹿はお前だろ。それは俺の印鑑。アンタはソレをロボットみたいに書類に押してけばいいの。てかどんだけ名前長いんだヨ悪の化身」


「じゃぁ、短縮して"ばか"だけでも構いません」


「焼印押すヨ?ホラ仕事再開して」


「きぇえええええええいッ‼」


「うるさいったら。黙って出来ないの?」


「気合いを入れてるんです今!」


「アンタの背中に番傘で喝入れてあげようか?」




くそっ、この怠慢上司め!
DSやってんじゃねェぞコルァ。可愛い部下を放ったらかして何さらしとんじゃワレェ。なんて例え酔っ払っていたとしても言えないけどね。



今やハンコ押し機と化した私は 悪の化身のために、悪の化身の仕事を片してやっているトコ。


これ終わったら冷蔵庫のプリンは全て私んのだ!冷蔵庫の支配者は、アンテーナだんちょリーノばか以下省略から この麗しき乙女に代わるのだァアアアアア‼‼





「だァっハッハッハッ、思い知るがいいぃぃぃ‼‼」


「完璧悪者の台詞じゃん。やめて変な妄想。冷蔵庫にぶち込むヨ?」


「やれェェエエエ‼ぶち込めよォ!早く冷蔵庫にぶち込んでみろよォ!」


「プリン全部食べる気だろ?お見通しなんだヨ」


「ちっ」
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