icebound shangrila

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午後11:58、後少しで明日になる。


やりかけの数学の宿題を放って 私はベッドに倒れ込んだ。




なんかもう面倒臭い。明日の英語の時間にやればいいや。




パジャマに着替えず、そのままノソノソと布団の中に潜り込めば直ぐに眠気が襲って来た。


ヤバい。スゴイ幸せだ今。
ピンクの特大兎のぬいぐるみを抱き締めて思う。




枕元の時計が規則正しく時間を刻んでいる。
そっと目を伏せ、その音を子守唄に眠ろうとした。





遠くなっていく意識の中で、刻んでいた筈の時計の音が突然止んだ。



べつに不思議だなんて思わない。
寝呆けた私の頭は、そのまま眠り続けろと言った。


あ、ヤバい。目覚ましセットすんの忘れてた。





ま、いっか。起きるの面倒臭いし。










あの日の私を、何度呪ったことか。
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