icebound shangrila

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そういえば、さっきから意味不明の笑みを浮かべている団長さんの髪はピンク色だし、目の色は青かった気がするし。外人さん?


ていうか、アブトさんて何人とか言う前に人じゃないじゃん カブトムシじゃん 虫じゃん。でも見た目は人だから………あぁ、カブトムシの妖精か。そうかそうかなるほど。














え、キモくね?


カブトムシの妖精が(しかもオッサン)海賊やってるとか色々と怖いんですけど。いや、こんなんネバーランドに居ても怖いからね。誰にも話しかけてもらえないからね。





「あの、もう一つ質問していい「あー、お前ひょっとして七の段全部言えないの?だっせー」


言えるに決まってんだろオォ!ナメとんのかワレェ!

すると団長さんはすかさずアブトさんに、
お前も言えないじゃん と言っていた。






あー、言えないんだアブトさん。
ま、仕方ないよね。カブトムシだもの。




「ところで団長さんは何人なんですか?」




「は?夜兎だけど?」




「あぁ、野兎!野兎って事は兎の妖精でいらっしゃったんですか」


「……殺すよ?」


「えええぇぇぇ!」



「まさか夜兎知らないの?」



「いや、だから野うさぎ「まだ言う?」



ぎゃあああぁぁぁ!さっきまでニッコニコだったのにぃ!開眼してるゥ!キレてるコレキレてる?よね!



焦っていると突然、団長さんが私の顎を掴んだ。







あ、想像膨らましちゃダメだよ。

勿論、団長さんは ドラマとかであるロマンチックなクイッていう掴み方じゃなくて、ぐわしっていう なんか素手で鮭の掴み取りするみたいな掴み方だからハンパなく痛いから。




目の前にビー玉みたいな綺麗な目があった。
やべぇ顎痛いけど吸い込まれそう。
あんまりじっと見られるもんだから恥ずかしなってきた。
なんか、イケメンとこんな長い間見つめあったことないし!








「本当にわからない?」



変なドキドキを振り払うように、全力で頷いてみせると 団長さんは私を(私の顎を)開放した。
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