icebound shangrila
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あの後、なんとか服を着替えた私は、早速団長さんから命令を下された。
「肩揉んでもいいヨ」
いや、それ命令っていうのか。
いわないだろソレなんなの。
別に肩凝ってないけど、揉みたいなら揉ませてあげてもいいけど?みたいな。
揉みたくねーよ触りたくもねーよ。破壊神団長様々の肩なんぞ高貴過ぎて揉ませて頂きたくもねーですよ。
「揉まないの?」
「え?」
「いや え、じゃなくて。なに。俺が揉んであげようか?嘘だけど」
なんなんだよ何がしたいんだよこの人。殴りたいスゴイ殴りたい殴らせて下さいお願い殴らせろ。
「ねぇ、アンタ拳がぷるぷるしてるヨ?なに、そんなに嬉しい?俺にそんなに揉まれたい?」
「変態か」
あ、つっこんじゃった。
いやだって、さっきから変態発言にしか聞こえないもんね。
この人が揉むとかいうワード使うとなんか男女間のベタベタした感じになる。
「じゃぁ全力で揉んであげるヨ。その次俺ネ」
「いいぃぃぃぃです!私全っ然 肩凝ってないんで、本当大丈夫ですからっ肩の肉持ってかないで下さい!」
アナタ様の全力で肩揉みされたら複雑骨折の上、肩の肉全部ひっぺがされるに決まってるし!
「じゃぁ揉んでヨ」
最初からそう言えばいいのにね。