icebound shangrila
□07
1ページ/4ページ
「神威さんんん」
「なにさ」
いい加減にしてくれ。
分かってんだろホントは分かってんだろ。
そうやって気付かないフリして、私が苦しんでいるのを見て楽しんでるんだろそうなんだろ。
ご飯食べたいんだよ私は。
「お腹減りましたーもう働けませんー」
「あそこに水道あるから飲んでおいで」
水道水飲んでろってか。
ふざけろよピンクおさげ。
「嫌です。ちゃんとしたご飯が食べたい」
「置いてもらってる身でワガママ言うなヨ」
「神威さんんん、さっき飴あげたじゃないですかァ」
「なに。返せって言ってるの?吐けばいい?胃液でどろどろかもヨ?」
「汚い話はやめてください。お願いですヨ神威団長さま〜、また肩揉みしますから〜」
「いや、いい」
「即答!?そんなに私の肩揉み下手でしたか!」
「あーもう煩いなァ。集中できないじゃんか」
「どうせDSやってるだけじゃないですか。何かくれないと、ゲームの邪魔しちゃいますよ」
「俺を脅すなんていい度胸だね、命知らずのおバカさん」
そう言っている間も神威さんは画面を見続けている。
何もしてくれなさそう。