icebound shangrila

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「ねぇまだ?死にそうなんだけど」


早く死ねよ、って言えたらどんなにいいものか。


「はいはい、ちょっと待っててくださいねー」


私なんてここ来てから何も口にしてねーんだぞ。
もう8話目突入なのに、一日も経ってないんだぞ。すげーだろ。



因みに今は夕方です。
近くの掛け時計が夕方の5時を差しています。


時間が経つのが異常に遅く感じるのは、おそらくこの方と一緒にいるから。




スパゲッティのミートソースを作り始めてから、神威さんは数秒置きに まだかまだか、と聞いてくる。


どんだけ待てない子なんだ。



「ねぇまだ〜?俺を殺す気?上等だヨ」


と言って玉ねぎを炒める私の首を締めてくる。

まだ私何も言ってないのに。



「ちょ、誰も神威さんをっ、ぐは、殺すなん、てっ言ってなっ」


「お前なんかに殺せる訳ないだろバーカ」



腹立つゥウウウ!
何お前何お前何でそんなに憎らしいの全てが!
そのキレーなお顔にアッツアツの玉ねぎぶっかますぞ!



やっと解放された首には、絶対手形がついてる。
真っ赤なモミジになってる。
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