icebound shangrila
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「………」
何だコレ。
何でこんな事になってんだ。
オイ 冷や汗ダラッダラだよ もう。
汗だくっていうか汗だきだから汗滝!!もうナイアガラの滝みたいになってんだけどコレ大丈夫なの私の新陳代謝ァアア「アンタ、ちょっと何無視してんのよ!新入りの分際で生意気じゃない!」
「え、イヤ……え?」
「トボけてんじゃないわよ!昨日はよくもやってくれたわね」
「あ、あぁ。すんません吹っ飛ばしちゃって。フリフリのメイドぶりっこが居たからビックリしちゃって」
「あん、テメー喧嘩売ってんの?」
突然、ぐーパンチが右の頬を襲う。昨日の夜、団長に左頬を叩かれたのなんかと比べものになるような痛みだった。やりおる。
そう。私は今、ぶりぶりなフリフリメイド集団に囲まれている。そして目の前には、以前私がドアごと吹っ飛ばしたメイド服の雑用係さん。
岩石みたいな顔して仁王立ちする様は、正に岩石である「まんまじゃねぇかァ!!全部声に出てんだよ!このっ」
「いだ!ちょ、髪の毛引きちぎる気かァ!!何だよ何でココ来てから髪の毛トラブル多発してんだよマジで毛根から火が出る!」
「昨日は神威団長と寝たらしいじゃないの!自室が相部屋だなんて許せない!」
「無理矢理 相部屋にされたんだよ馬鹿ァ!誰が好んであんな奴と相部屋なんかになr「あんな奴って誰の事?」
「「か、神威団長!」」
途端に黄色い声を上げ始めるブリブリ岩石群団。
まず、私の頭が鷲掴みにされているトコにツッコんで欲しい。もう誰でもいいからお願い。