icebound shangrila

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「何作ってんの?」


「にーくじゃーがでーす」


「ウザい なんでそんなにテンション高いの。まさか毒でも入れてるの?」


「うふふ」


「何ソレ肯定ととっていいのかな ねぇ 殺しちゃってもいいのかな」


「冗談スよ兄貴ィ」


「いちいち腹立つんだけど」





腹立つのはコッチだっつーのォ!
なんか勝手にピーラー持ち出して、”これで何かの皮を剥かなきゃ気がすまないヨ”とか言うからさァそんでわたしの頭皮はがしてみたいとかお前の脳みそカビるんるんだとかなんとかで、もーとにかく酷い目に合った。


チクショー、今使ってるシャンプーとコンディショナーがヴィだるさすーンじゃないから、髪の毛ボッサだし、このアホ毛馬鹿に髪の毛引っ張られるから毛根パネェことになってるし、私のベッドの中に松ぼっくりとか仕掛けて安眠妨害するし、突然オセロやろうとか言ってきて気がついたら勝手にプロレスに発展してたりとかするしああああああああああああ!みたいな毎日なんだよもう誰か代わってくんね?

もうさ、ホント、ぶりぶりでフリッフリなメイド集団でも冥途集団でもいいからさ変われや。
んだよ何が神威団長きゃあ!だよ。神威団長ギャボウ!!だわ。意味わかる?



「ねぇ お腹減ったんだけど」


「はいはい」


「いつになったら出来上がるの?」


「はいはい」


「ねぇ聞いてるの馬鹿」


「はいはい」


「...アンタの脳みそにカビ生えてるって本当?」


「はいはい」


「......殺していい?」


「はいはiぶふぉおおおっ!!!」


「あはは」






なんだいきなりぃいいい!
何かした?何かした?



「ちょ、ぶはっ、こ、ここここ殺す気ですぐほぇ!」


「だって殺していいかって聞いたら、アンタがはいは「言ってませんんんんんんっ!小夜は断じて言ってませんy「うるせぇえええええ!!」





突然扉を蹴破って入ってきたのは阿伏兎さん。
あれ、なんか...あれ?




「阿伏兎さん、ケチャップまみれでどうしたんですか?オムレツか?オムレツ食ってきたのかあん?」


「オイ何でオジサンにだけはチンピラ口調なの。舐めてんのか小娘。てかケチャップじゃねぇしコレ」


「んだと?肉じゃがだぞコッチは。北海道産のジャガイモだぞコルァ」


「蝦夷産だよ雑用」




にしても、阿伏兎さんはマントまでケチャップまみれにしてる。どんな食い方したらそんなにケチャップにまみれられるんだよ。
もしやこの人の好物は樹液じゃなくてケチャップなのかもしれんイヤ絶対そうだ絶対ケチャラーだそうだそれがいい。



「オイ団長お前明日任務あること忘れんなよ」


「...阿伏兎」


「イヤ無理。やめてその威圧的な目」


「阿伏兎」


「勘弁してくれよ団長、今日だってこのザマだぜ?最近腰が痛ェんだy「阿伏兎」


「...」


「...」


「わかったよォ!!俺が一人で片してくればいいんだろそれで満足なんだろチクショー!!!」


「オイ阿伏兎、オムレツの件はまだ片付いてないぞ」


「なにお前まで俺のこと呼び捨てにしてんだコラ!お前のはただの八つ当たりだろーが!」


「待って待って、このザマって言ってましたよねさっき。...え、ケチャップにまみれる様な任務してたんですか?どこ行ってたの阿伏兎さん」


「戦場だわ馬鹿小夜」


「あぁ、キッチンは戦場ですもんね」


「違うわ!モノホンだわ馬鹿!お前ホント馬鹿だな!!それにケチャップじゃねぇし血だしコレ」



「.....え、誰のですか」


「俺の」





なんでこの人、こんな平気そうな顔して立ってるの?
よくみたら何ソレ腕の傷。
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