( ^ω^)が鬼退治に行くようです
□一話:(*゚−゚)と不思議な箱
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(*゚−゚) 「水が冷たいなぁ」
日はポカポカと暖かいのに、川の水のおかげで手ばかり冷たい。
それでも二人分の洗濯物をごしごしと洗っていると、ようやくかごの底が見えてきた。
んー、後もう少し。
「あぎゃー」
(*゚−゚) 「ん?」
不意に聞こえた。
赤ちゃんの…泣き声?
(;゚−゚) 「ってうわあ!」
まったく気が付かなかった。
目の前には川を流れる小さな箱。
ほんとーに不思議なことに、泣き声はそこから聞こえた気がする。
(;゚−゚) 「見過ごすところだった…」
急いで手を伸ばして、気付く。
重い。
そして、竹でできている。
箱に蓋はなく、しっかりと編み込まれていた。
とても、こんな濡れた手じゃ開けられそうにない。
ギコくんに開けてもらわないと。
(*゚−゚) 「急いで帰ってみますかー」
隣で冷やしていた野菜と、行きよりも重くなったかごを背負い、不思議な竹の箱を胸に抱える。
(*゚−゚) 「…重い」
うあー家まで持つかなぁ?
そんなことを考えながら、しぃは家に向かって歩き出した。
(*゚−゚)と不思議な箱 ー終ー