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□Noisy
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「ちょ、スピ、バカヤロー!ふざけんなお前!」
朝からランチャーの怒声が響き、慌ただしい足音に続いて乱暴にスピッドファイアの部屋のドアが開けられる。
「お前ふざけんなよ、殺す気かよ!」
ベッドでまだ眠ってるスピッドファイアに、布団の上から蹴りを入れる。
ドス、と重い音がしてスピッドファイアが呻いた。
「…う、…ぃ…痛ってぇ…、なんだよお前…!」
蹴りで目が覚めたスピッドファイアが片眼を開けてランチャーを睨む。が、ランチャーは気にせずそのままもう1発蹴りを入れた。
布団の上からとはいえ、まともに2発の蹴りを食らったスピッドファイアは勢いよく起き上がって叫んだ
「いってぇ!んだランてめぇ、しばくぞッ!」
「うるせぇバカ!お前なに廊下にフラッシュマイン置いてんだよ!踏みそうになったんだぞ!」
怒声を怒声で返されてスピッドファイアは更に怒鳴ろうと思ったが、ランチャーの言った『フラッシュマイン』という単語に動きを止めた。同時に、しまった、と眼を泳がせる。
「ぁ、あー…あれ、ね。改良したからちょっと、設置に問題ないか試して…」
「問題あったのかよ」
「問題なかった。なかったから良かったーって思ってそのまま放置しちまっ」
「放置すんなよ!」
「いっ…、いーじゃん別にあれくらい!踏んだって死にゃしねーよ!ちょっと爆発してピヨるだけだって!」
「ちょっと、だと!?ざけんなてめぇ歯ぁ食いしばれ!」


「朝からうるさいなぁ…」
騒ぐ2人の声が響く中、1階のリビングにいたメカニックがぼやいた。
手には工具を持ち、ランドランナーをいじっていた。
横ではレンジャーが気だるそうにコーヒーを煎れている。
「レン珍しく早起きだね」
「…さっき帰って来たんだ」
「あぁ、なんだ。そういうこと」
平和に会話をする2人だが、バタバタとうるさい足音が2つ響き、リビングにスピッドファイアとランチャーが入って来た。
スピッドファイアはレンジャーの姿を確認すると、素早くレンジャーの後ろに逃げた。
「レンー!ランが俺をいじめる!」
ランチャーはため息をついてレンジャーの後ろにいるスピッドファイアに近づく。
レンジャーは短くなった煙草を灰皿に押し付け、スピッドファイアを振り返った。
「…スピ、お前こないだはフリグレで風呂場凍らせてたな」
「えっ!あっ…うん…」
「あの後俺がシャワー浴びる予定だった」
「あっ…そ、そうだっけ…?」
レンジャーの思わぬ発言にスピッドファイアが狼狽える。
レンジャーは新しい煙草に火をつけ、煙を吐き出し、煙草の先をスピッドファイアに向けた。


「根性焼き喰らうか、大人しく歯ぁ食いしばるか。選ばせてやるよ」








─Noisy─


歯ぁ食いしばりましたo
♂銃が4人で生活してたら騒がしい事この上ないだろうなとo



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