あさりの姫様
□プロローグ
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全ては、ここから始まった…
「ツナ」
「わかっている…」
「十一代目を産ませる」
「顔はそこそこ綺麗な女にしろよ…」
「あぁ…」
「隼人…」
「わりい…」
「どうしてもですか…」
「あぁ…
お前を連れてけねえ…」
「……私、待っています」
「!?
いつになるかわからねえぞ…」
「イタリアに行っても…
ハルは待っています…
迎えに来てくれる事を」
「っつ・・・
わりい、待っててくれ…」
「骸様…」
「凪…」
「明日ですね…」
「えぇ、イタリアですか…」
「私は、何処へでもついていきます…」
「クフフ…」
「武…
行くのか?」
「あぁ…」
「 チャンはいいのか??」
「…あぁ」
「イタリアに行っても連絡をよこせよ…」
「わかってるって…
行ってきます」
「お兄ちゃん…」
「京子…」
「行くの??」
「あぁ…」
「暇な時にでも電話や手紙頂戴ね^^」
「極限に了解したぞ!!」
「バカ っ…」
「どうしたの ??」
「大切な人が遠くに行っちゃった…」
「行っちゃったね…」
「ママン…」
「あの人みたいに…
男の子はみーんな自分勝手なんだから…」
「恭さん…」
「哲か…
あの草食動物がね…」
「嬉しそうですね…」
「退屈しなくてすみそうだよ」
それぞれの思い
出会いと
別れ
交差して
交わる
20120518