バトテニ 短編

□青い空の下で
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俺たちは殺し合いをしている。



             青い空の下で。



「岳人!お前なに・・・・ッ・・・!!!」

ああ。


「バイバイ。宍戸」


ほら、


崩れていく、


「がく・・・・ッ!」



粉々になる、


そんな俺たちを


青い空が、笑ってる。


「しし・・・・ど・・・さん・・・・・?」


ざまぁみろ、って


笑ってる。



「よぉ、長太郎。元気か??」



まだ気づかないのか、って


見下ろしている。



「ひ、人殺し!!!!」



俺はもう気づいてる。



氷帝のみんなは、




誰も狂ってはいない。



俺以外。









狂った俺は、



引き金をひく。



さぁ、





3・2・1・・・・・



「ゼロ。」





パンっ




!?



・・・・あ、なんだよ。
ゆーしも狂ってんじゃん。


・・・・いや・・・・違う・・・・。


侑士の瞳は、狂ってない。




じゃあ、なんで俺を撃ったんだろう・・・。







「堪忍な、岳人・・・・。」






あ、そっか。




俺を救ってくれたんだ。





「あり・・・・・がとな・・・・・ゆーし・・・・・」




最後に見たのは、


侑士の髪とおんなじくらいキレイな青い空。







青い空の下で、




俺は、友に救われた。






――――――

ノープランって怖い。
勢いって怖い。

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