本棚
□絶対嘘!?
1ページ/3ページ
この世で1番大切なのは恋
1番の決め手はイケメンであること
性格もクールでなくちゃッ!!
それがアタシが恋愛するのに必要な条件。
だったはず……よネ?
こんなアタシが1番嫌うような……変態で、変人で…って、今アンタ…人の事言えないとか思ったでしょ?
まったく失礼しちゃうわネ!!
でも……本当今のアタシはどうかしてる。
顔だって不気味で素顔だって見ていないのに。
「ヒッヒッヒ〜、いらっしゃ〜い♪今日はどんな用事で来たのかな〜?」
こんな奴に……。
「だ〜〜〜〜〜〜あ゛!!!違うワ、違うワ!!ぜぇったいにそんな訳がないッ!!」
「ブハッ!!急に来たと思ったら突然叫び出したりして!グフッ…ヒヒヒ…ヒャハハハハハハ!!!」
「………やっぱりありえないわ……こんな奴のことをアタシが……」
好きになるだなんて。
だって……ほら!!
今アタシ、ドキドキしてないしッ!!
きっと気のせいだったんだワ♪
アタシが好きなタイプは、セバスちゃんや、ウィルみたいにクールでイケメンであのアタシをケナスような眼差し!!
「あ゛〜〜ん何とも言えないワ〜〜ん♪」
「何がだ〜い?」
「…ッ!?///」
アタシが妄想している隙にいつの間にか目の前にいる葬儀屋……てか。
「アンタ近いッ///近いわヨッ!!」
「ヒッヒッヒ…おかしいねぇ〜?小生みたいなタイプは君の好みじゃない筈なのに、何故今君は顔まで真っ赤なんだぁい?」
「はぁあ!?///」
コイツッ!!
全部見透かされてる!?
でも今そんなことより……。
アタシの胸がうるさいのはどうして?
アタシは考えるよりも先にドアに手をかけ、帰ろうとしていた。
「……また、出直すワ…。」
「もう帰るのかい?いつでも待ってるよ〜」
そしてアタシは葬儀屋を後にした。
それからすぐに死神派遣協会から連絡がきて、謹慎も解けたからって新しい仕事を任された。
パートナーは今回はウィルじゃなくてロナルドらしいけど……。
なんかやっかいな仕事らしいケド、このモヤモヤも忘れられそうなら……アタシ暴れまくっちゃいます☆
予想通り戦闘が多くて久々に暴れられて楽しいワ〜〜♪
セバスちゃんとも会えたし、これでこの問題を解決したら任務完了ネ♪
って………。
「なんでアンタがここにいんのヨ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「ヒッヒッヒ〜やあ!!」
「やあじゃないわヨ!!」
せっかくアンタのことを忘れて仕事に励んでいたのに……どうしてこんなところに……。
「サトクリフ先輩!!アイツ、あの変な人の後ろにいる金髪のが今回の事件の元ッスよ!!」
「じゃあ…アイツを殺せば……今回の仕事は全部終わるってことネ?じゃあ一気に!!」
アタシは華麗に化け物を倒して事件の元を殺しにかかる。
「ヒュー、さすがッスね」
葬儀屋…アンタもアタシの動きに見惚れるがいいワ!!って……葬儀屋がいない?
周りを見渡せば葬儀屋の姿は見えない。
それどころかッ!!
ギリギリギリ
「…ッ!?アタシのデスサイズの刃が…通らない!?」
何者かによって妨げられた攻撃。
その攻撃を妨げたのは……意外な人物だった。
「葬儀……屋?」
「ヒッヒッヒ、笑いを妨げる死神君は小生がお仕置きしないと」
「……ッ!?」
葬儀屋はそう言いながらあの長い前髪をかきあげた。
ちょっと、どういうことヨッ!!
なんでアンタそんなイケメンなのヨ!?
でも1番疑問に思うのは………。
「アンタは……アタシの敵?」
少なくとも葬儀屋はアタシに攻撃をした。
何が何だかわからない上に……もし、貴方がアタシの敵だとしたら?
タオサナイトイケナイ
「答えなさいヨ!!アンタはアタシの敵なの?」
「そうだねぇ〜、種族は一緒……なんだろうけど……逆に君達は小生の敵かい?刃向かうのなら、小生は敵とみなす」
「…ッ!?」
アタシ達の任務はこの化け物達が作られた原因を突き止める。
そして原因の一部であるだろう者が今葬儀屋の後にいる。
アタシはアナタと戦うべき?