♪リクエスト作♪

□サンジの冷たい手に感じる
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 船長が、雪遊びをしたいと言い出したんだ。

 とある冬島の近くを通ったとき、ああ、ありゃあちょっと近寄りすぎた…広がる雪景色を見たルフィの目が例のキラッキラな状態になっちまって、「上陸してみよう」と嬉しそうに笑った。
 そうなっちまったアイツは結局誰にも止められないだろ。おれなどはちょっとした弁当まで作らされ、ナミさんはログや天候の心配をするいつものパターン。

「……で、マリモ君、お前はなんだって?もういっぺん言ってみろ」

「島の中のほうへ行ってみる。テキトーな川かなんか見つけて…寒中水泳をやる」

「ヘイヘイヘイ、今のセリフのなかごろンとこ、ダウトだ。適当な場所を計画的に見つけるとかどの口が言うんだてめェ。しかもこの雪国…ふぶいたらどうしようもねーぞ」

「おれはそんなモン怖くねェ」

「黙れ!誰が怖い怖くないの話をしてるかっ。…おめェを!探す!手間の!話をしてんだよこっちはっ」

「何怒ってんだ…ますます面白い顔になってんぞ?」

「や、ますますってお前、おれァもともと面白い顔前提か!…だァ〜ッもう、しょうがねえ、面倒だが一緒に行ってやるよ。おれも行くぞ」



 そんなこんなで上着を着込んで歩き出したはいいが…おれとしたことがソッコーこいつのペースに巻き込まれ、あっという間に今に至る―――…そう、おれを嘲笑うかのように辺りが急にふぶき始めたのだ。
 ずいぶん歩いた気はするが、恐ろしいことに、もと来た道がどっちなのかもわかりゃしねえ。

「やべェなこれ、周り全然見えねーじゃねェか…」

「慌てんなよ、どうにでもなるだろ」

「………。あのな。今までてめェがどんだけ有り得ねー勢いで迷子になろうともどうにかなってきたのはよ、…あー…このおれが、探し出してやってたおかげだっつーのは自覚ねェわけだな?」

「お前以外の奴が探してくれたこともあったぞ」

「そこじゃねえ!減らず口たたくなァァァー!!………はあ。つーかめっちゃ寒いし。これどのくらいで落ち着いてくれんだろうな。ナミさんに怒られちまうかなァ…」

「…なあコック、あれどう思う?何か建ってるぞ」

「は?…あー…なんか、普通に小屋?だよな…?古そうだが雪と風は凌げるかな。よし、入って止むの待とうぜ」




「おい…おいおいコック、それでお前、なんでいきなり脱いでんだよ」

「は?だって濡れ過ぎだろこれ。着てたら凍るぜ。お前も脱げよ。どうせすることなんもないし…せっかくだから人肌であっため合うってヤツを実践しようぜ」

「は…?お前な、遭難しかかってんだぞ…」

「遭難?へェ…『どうにでもなる』んじゃなかったのかよ?…おっ。中に着てたのは濡れてねーからこれ敷いてこの上でヤろうぜ」

「オイ、いきなりそんなこと…お前、こんな状況でよくそんなっ…」

「こんな状況、って今お前どんな状況なんだ?」

「え」

「おれはさゾロ…お前と二人きりっていう、ビッグチャンス到来な状況だ…」

 奴に近づいて、その唇におれのを重ねる。そしてその数センチの交わりからでも十分に伝わるゾロの熱を、少しずつ深く堪能しながら邪魔な服たちを脱がしていく。

「はっ……っあ…っ!」

(――ん?)
「ゾロ…?」

なんだ今の、跳びはねるみてェな過敏な反応は。

「…う…コックお前…っ、て…手が!つめてェよっ…」

「は?…ああ、それでなんか、変わったプレイみたいでよかった?」

「アホ…別にそうじゃね……っ、あああっ」

 おれの手でくすぐるように脇腹をたどると、それだけでゾロはのけ反った。

「ふー…ん、なんか可愛い反応してくれるじゃねーの…」

 なんだかニヤニヤしてしまう。そしてその愛しい体と、もっともっと混ざり合うためにおれはゾロを押し倒す―――

「んっ…」

「なーゾロ…こっちはどうなんだ」

 おれはゾロの最も熱いそれを握り、親指で先端をそっと押し広げるようにグリリと円を描く。

「……っ…あ」

「どうだゾロ…氷で嬲られてるとか想像してみろよ、ヘヘッ…なんかお前、いつもよりさらに敏感じゃね?」
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