前半の海


□おれの気持ち
1ページ/1ページ

「いいかゾロ?一度ハッキリと言っておきたかったことがある。
あのな。
確かにおれは女が好きだ。それは今も変わらない。…ああレディー達!!それはこの世の喜びっ!なんという麗しい存在っ!」
「……。」
「いやしかしだな、そこでお前想像してみろ。例えばお前にそうだな…好きなアイドル歌手がいたとしよう」
「あいどるかしゅ?……それなんだ?」
「はぅっ…ダメか。この例えはなかったか。えー…とそれじゃアレだ。憧れの剣豪!好きでたまらない親愛なる剣豪だ!」
「は?…んー…いるわけねぇからな、そんなの。想像しろっつわれても…」
「いいから想像しろっ!いいか?それでだな。ソイツとお前結婚したいかとか、何もかもさらけ出したり受け入れたりしあえるか?っつー話だ。なんつーか、好きっつってもいろんな好きがあって、それとこれとは話が別だっての、あるだろ?」
「いやぁそう強引に話まとめられても…前提がまだ腑に落ちてねェから全くピンとこないんだが…」
「落ちさせろよっ!腑にっ!おれはマジなんだ。ちゃんとわかってほしい。だから本気でついて来い!」
「や…おれ、この話どーでもよくなってきたぞ??」
「…っんだとテメェ、おれがマジだっつってんのにか?
……あ。わかった!じゃあルフィだ。貴様ルフィのことものすごく好きだし全面信頼してるけど、キスしたり抱いたりしたいわけじゃねーだろ?
それなんだよ、あのさ…」

「………アホコック」
「あ?」
「黙って聞いてりゃ情けねぇなてめェ。そんなこと今さらグダグダ言う奴はもうおれに触らせねーぞ?」
「え……。えっ?(そ、それはイヤ…)」
「いつも強引なくせにっ…何を不安がってるんだ?いいか?耳もっとそばに来い。今お前が一人でベラベラと喋り続けたことに対するおれのコメントはこうだ、
『そんなもん、わぁ〜かってるよっ!!』

このバカッ」


END

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ