2年後からの海

□だって好きなんだ。
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(日常会話系プチ文。
“らくがきの小部屋”にある『55555打記念漫画』から続いてます)※なんか置き場所あっちゃこっちゃでゴメンナサイ;;

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

S:…という夢を見たんだ

Z:電マ100本〜…?

S:ああ、刺激的だろ

Z:や、…飛んでくるんだろ?ほとんど普通に痛ェだけじゃねーのか?鼻に当たったりした日にゃあ地味にものすごく痛ェぞきっと

S:……。そっか。なんだそうかもな。…つーかおめェ、そんなことされそうになったってのに怒らねェんだな

Z:あ゙?夢だろ?なんでいちいち怒ってなきゃならねんだよ。
それにおれは…
あれだぞ、その、
わかんねェか?
ホントはいつだって…
…お前になら何をされてもいいんだ




S:(―――!!!!!)

Z:てっ…!なんで殴るんだ?!?!

S:好きだから!

Z:はあ?!

S:いや、お前があんまりすげーこと言うからビックリしてついっ…







「…ック、おいコック…」

「……あ〜…?」

「珍しいなお前が昼間からキッチンで寝こけてるなんてよ。…っと、起こしてもよかったか?」

「ゾロ……あれ…?なんだ、今のも夢だったのか」

「ん?」

「お前が…すっげー、すっげーすっげーすっげーすっげー殊勝で可愛いこと言うんだ(おれ思わず動揺して殴ったっ)」


「…ほう。それはまァなんでもいいが…なんかちょっと酒よこせよ。………ってなんだよ!お前はまたなんで突然泣いてる?!!」



「……好きだから」

「………。?」

「今お前の顔見てたら、急になんかおれ幸せかなって…。…あんまり好きだと、きっと泣けてくるんだ…」

「………。」

「ゾロォ〜…」

「…ああ」


 ゾロはおもむろに手を伸ばしてサンジの体を抱き寄せると、その背中をゆっくりポンポンと叩いた。


「なんなんだかなァお前は……『あんまり好きだと泣けてくる』…か」

「……おう」

「コック…そう言われるとなんかあれだよな。…おれァ、泣きやしねえけど、その…」


「は?

……あー////
か、勘弁しろよ…、わかってるよ…」

 サンジも両腕をゾロの背中に回す。

「ゾロ…、なんでそんな可愛いんだよお前」


 ―――柔らかく触れる指先。囁く甘い声。サンジの何もかもがゾロにはくすぐったかった。

「…。カワイイとか言うなってんだよ」

「だって…、だって可愛い…めちゃめちゃ可愛いんだ。いつもそうやって自覚無しで悩殺すんのやめろって。抱きたくなるよ」

「…ってお前、ちょ…触り過ぎだっ!こんなところでこんな明るいうちからっ…嫌だぞ」

「無理だよ、…もう止まるワケねーじゃん」

「なっ…!おい、ダメ…ッ」


「じゃあなんでわざわざ起こした?…お前おれのこと探して、会いに来たんじゃねーのかよ」


「はっ…鼻水たらしながら強気に出るな!!!

 あ……あっ、


 ――――――は…っ」



 そのあとキッチンには今日も…決して短いとは言えない時間、二人の荒い息遣いが熱く響き渡るのだった。

END

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