2年後からの海
□新年の願いは…
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今日は綺麗な初日の出が見えるだろうとナミさんが言ってた。
新世界の天候と言ったらそりゃあおめェ、一日24時間のうちに複数の違う季節を体感できちまうほどハチャメチャなもんなんだが、サニーが今いる位置の今年の初日はそう、“標準的な冬”ってェやつのあくまでも常識的な時間に太陽が昇ってくれるんだそうだ。
朝メシの支度があるから普通にそんな時間には起きてるおれは、今こうして甲板で陽光のお出ましを拝もうと待ってみたりしてるわけだが…
「…なんで、クソ珍しいことにお前までこんな時間に出現してんだよマリモ君」
「……べつに。たまたま目が覚めて出てきてみたらてめェがいたんだ」
「へえ〜、あーそうかよ。………んじゃ…は、初日の出っ…、…並んで一緒に見ちゃう?////」
「は?………ああ…」
「……。…そしたらゾロお前は、何お願いすんの」
「…っっはああァ??するわけねェだろそんなもん!なんだよ、願い事とやらのために日の出待ってんのかお前…ι」
「え…だってっ…せっかく初日の出だしよ…(ゾロと永遠にラブラブでありますように、とかよ…ちょっとぐれェ季節行事に乗ってみたっていいじゃねーか…ゴニョゴニョ)」
「そんななァ、遥かの惑星に向かってわざわざ何か願わなくたってよ、おれァ別に……こうやってお前といられりゃあそれだけでいい」
(――――――!!)
「えええええええええええええええ〜〜〜っっ」
「ちょっ…なんだようるせェな!」
「なっ、なんでっ…なんでサラッとお前は〜っ…!おれはっ、おれは今からそれを太陽にっ、せっかくっ…//////」
「痛ェ痛ェ!なんで蹴るんだコックてめっ…」
「しらん!!なんかてめェはもうっ…なんかもおおお〜〜ッ!////」
「痛ェっつうんだよ馬鹿野郎!なんなんだよ、“お前といられりゃいい”ってっ、おれァさっきそう言ってやったんだぞ」
「!……おい待て。言って“やった”っつーのはなんだ!上からか?非常〜に気に入らねェぞてめえコノヤロ」
「あ゙ァん?!あーもうめんどくせェ!前言撤回だっ。むしろてめェなんざ今すぐ別れてえ!」
「はん?!おれ無しじゃいられねえカラダのくせによく言うぜ」
「関係ねェよクソエロコックッッ」
…あー。ともあれお二人さま、今年もイチャイチャしてて下さい♪