2年後からの海
□誘ってんのか?
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「ゾロ、気になってたことを一つ言っていいか?…その服エロい。誘ってんのか?肌チラ見えだし、すぐさわれちゃうし…ほらな。あ、乳首勃ってる」
「よ…よせ馬鹿っ、誰かに見られるっ」
「はいはい、見られなきゃいーわけね。…その、胸がはだけてんのってミホークの趣味か?」
「コックお前…一つじゃなくて結構いろんなこと言ったよな、今。…なんでもいいが鷹の目の話なんかよせ」
(ムッ―――)
「なんでだよ。意識しちゃって怪しいんだけどー?」
「馬鹿!ちがうっ。お前のいつも的外れなヤキモチがめんどくせェんだよおれはっ」
「的外れかなァ…あのオヤジ、バラティエで初めて会った時から絶対お前のこと狙ってたぜ」
「そんなことあるわけねーよっ」
「あれはそういう目だっつーの」
「あいつの目って…。あんな距離からちょっと見かけただけであの目から何か読み取れるかよ。お前は鷹匠か?………なんだよ。何ポカンと口開けて見てる?」
「いや…やっぱお前は鈍いなァと思って。まァよく二年間無事でいてくれたよ。あのオッサン七武海のくせに意外と紳士なんだな。いや…年寄りはもうあんまり精力残ってないから自分を抑える余裕があんのかな」
「知るかよ…関係ねェだろそんなの」
「…なァ!本っ当に何もなかったか?」
「しつっけェ!あいつはそんなんじゃねーだろ。もうやめろよ」
(ん〜〜?)
「くそっ…おもしろくねェな〜ァ。その、ミホークのことよくわかってますみたいな感じ」
「ちがう!…そのっ、お前がわざわざ話題にしなくても……他の男の話なんかどうでもいいだろ、って言ってんだ。…おれは興味ねェよ」
(…お、おお――)
「ゾロ…そうかそうか。二人でいる時は集中してお前だけ見てろってことだな?」
「えっ…べ、別に…おれはっ…」
「うーん…なんって可愛いこと言うんだお前。成長したなァ…」
「はっ??…バ、馬鹿にしてんのかっ」
「いやとんでもない。どっちかってゆーと慈しんでいる真っ最中だ…。なーゾロ、なんでお前っていちいちそんなにど真ん中なんだろうなァ…」
「え…?」
「あーー…好きだ。すごく好きだぜ、ゾロ」
「あっオイッ…手を入れんなってっ!やっ…ダメ触るな…っ!同じこと何度も言わせんなよ…コック!」
END