purewitch

□第一話
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女の名前は、橙実林檎。

男は、桂小太郎。


二人は いわゆる犬猿の仲。


「おかえり、林檎」

「今日はどーだったアルか?」


スナックお登勢に入った林檎。
神楽の質問にすぐに答えた。


「勝ったよ。今日で、5724勝0敗…だね」

「全く、懲りないですね。桂さんも」

「桂じゃないヅラだァァ!!あっまちがえた桂だァァァァ!!!」


「いや、知ってますって。」

「お前タイミング計ってたダロ。んでミスったネ」

「あー、耳痛い」

「ん?銀時はどうしたのだ」


きょろきょろと辺りを見回す桂。


「さぁ…パチンコでも行ってんじゃないですか?」

「そうか」


ガラガラガラと乾いた音を立てて、扉が開いた。


「土方さん!!」

「おう、これ返しに来た」


そう言いながら袖からピンク色のライターを取り出し、林檎に差し出した。


「ありがとな」

「見つかったの?」

「ああ。」

「見つかったって、何がアルか?」

「土方さんのライターだよ。
ほら、あのマヨネーズ型のさ」

「あ、あれですね」

 
土方は再び袖に手を入れ、マヨネーズ型のライターを取り出した。


「チッ、ニコ中が」

「アレ?今林檎さんからドス黒い声が聞こえてきたんですけど」

「気のせいだよ、気のせい」

「おい、万事屋はどうした」

「さぁ、パチンコじゃないすか」

「ハッ」


ガラガラガラ

扉が開き、また誰かが入ってきた。


「ここに居やしたかィ、土方さん。
書類整理が終わるまで待ってた部下を置いて先に行くたァ 酷いお人だ」

「おめーは寝てただろがァァァァァ!!!」

「林檎じゃねェかィ。いい加減俺の下僕になれよ」

「なるわけねーだろ、ガキ」

「俺とあんま歳変わんねーだろがィ、ガキ」

「総悟の方がガキなの。」

「………旦那はどうしたんですかィ?」

「パチンコじゃないですか?」


ガシャァァン!!!

今度は天井から誰かが降ってきた。


「さっちゃんさん!!」

「あれ?銀さんはどこなのよォォォ!!
わかったわ!放置プレイね!そうなのね!」

「銀さん、多分パチンコ行ってますよ。」

「そう…」


奥から出てきたキャサリンが、新八に言った。


「ヨウ、林檎!」

「よっ、キャサリン」

「サカタサンハドコデスカ?」

「多分パチンコにって…
みんなしてしつけーんだよォォ!!これで五度目だからな!!あぁ?
一回で聞けやァァァア!!!!」


しーーーん…

「なんですかその目!今度は変質者あつかいかよォォォォ!!」
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