purewitch

□第一話
5ページ/5ページ


三人は団子屋に入った。


「団子、三つ」

「あいよ」

「まず聞くが、あの男は誰だ?」

「分かんない」

「ならどうして斬ったんだィ」

「いつものことだもん。」

「「いつも!?」」


沖田と土方が声をそろえて言った。


「うん。外に出ると一回は必ずあーゆー風になる。
それに、あんな奴が来たら迷わず斬れって。銀ちゃんと桂が」

「「……」」

「それと、何で真剣持ってんだ?廃刀令出てんのに」

「ちゃんと申請通ってますー」

「あの男、『あの日の恨み』とか『薔薇の林檎』とか言ってたが、それは何なんだィ?」

「『あの日の恨み』は毎回言われるんだけど、あたしにも分かんない。
『薔薇の林檎』はあたしの通り名」

「通り名ァァ!??」

「どっかで聞いたことあると思ったら…」

「林檎みたいなガキの通り名だったとはねィ」


団子をほおばりながら、仲が悪いはずの二人は声をそろえて 言う。


「し、失礼な!あたしこれでも18さ…「ガキじゃねーか」

「〜〜〜っ!!」

「まぁとにかく、林檎の事、深く調べてみたほうが良さそうだな…」

「土方さん…
俺もてつだいますぜィ(妖笑)」

「ニヤつくんじゃねェェェッ!!!」
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ