フリー小噺

□小噺 ―明けまして―
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玖々廼馳
「おめでとうございますお姉ちゃんっ!…えと……あの…」

魁童
「おぅ夢っ!お前も着物着るんだなー?中々可愛いじゃねえか」

お?魁童が男前です。

一番にこのお着物を誉めてくれました。

余計な言い回しをする竜尊や祢々斬とは違ってさらりと言って欲しいことだけを言ってくれるのは魁童の良いところだと思います。

まあ、きっと無意識なんでしょうね。

食べ物をおおきな口で食べている彼を見るとそう思わずにはいられません。

玖々廼馳
「……かっちゃんの、馬鹿」

魁童
「あ?なんで怒られてんだ……っていたたたた!ぽかぽか叩くな玖々廼馳っ!」

祢々斬
「そりゃあお前が玖々廼馳の言いたかったことを先に言ったからだろ魁童。大人気ねぇなあ」

けらけら笑いながらお酒を呑む祢々斬。

酔っぱらっても介抱してあげません、絶対に。

ぽかぽかと魁童を叩く玖々廼馳を見ながらなんとなく私はそう誓いました。



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