Z組です、天才です!

□元カノとフランス語
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−side 歩−

何が悲しくて土曜日に学校なんぞ来て課外に参加しなきゃいけないの!?

しかも来た途端に「あ、今日は中止で」なんて…!

「ほんと…イライラする!」

「あっはは!歩はん、芸人さんみたいや!」

「そこ!笑うなよ!」

琴乃や紅羽がくすくすと笑うが、

意味もなく休日出勤させられた僕のイライラはMAXだ。

「…グレイはどこに行った?」

「そういえばいませんね」

「仕事とか?」

真貴たちが話すのは、グレイのこと。

「いや、今日は仕事なかったけど?」

そういえば、今朝から見てないな…

結希もいないし、二人ともどうしたんだ?



とまあ、そんなことを考えていると、

教室の向こう側の廊下、

扉のガラスに見覚えのあるキャスケットと金髪のツインテールが見えた。

あれは…

そんなことを考えていると、そのツインテールは前触れもなく扉を開けた。

青い目と目が合うと、ずんずんとこっちに近づいてくる!

ああ、やっぱりそうだ!



「〇#$%&@!!?」



僕の肩を掴んで、グラグラと揺らしてくるそいつ。

訳の分からない状況に、周りのみんなはポカンとしてる。

ああ、こんなときにあいつがいれば…




と、そのとき、

また突然扉が開いて、その向こう側にグレイと結希が現れる。

グレイは目を見開いていた。

数秒間フリーズしたあと、目を輝かせて声を発した。



「Hey, Hijiri!」



その声に、ツインテールは勢いよく振り向いた。



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