※キバナルシカネジチョウジ



「来ねぇなぁチョウジ」

「シカマル聞いてねーの?」

「いやなんも」

「でも来ないわけないしな」

「焼き肉だしな」



「チョウジって言えばよ…」

「んだよ」

「あん時すげぇ痩せたよな」

「あの時?…あぁ、あん時ね」

「だよなあ!最初俺ってば誰か分かんなかったし!」

「でもリバウンドしたしな」

「問題はそのリバウンドだよ!退院してから太るなら分かるけどよ、退院する時点で既に体型戻ってなかったか?」

「あーそれな、俺もわかんねぇんだよな。いのがよ、見舞い品に菓子とか食い物系は止めるように知り合いに手ぇ回してたんだけどなー」

「病院食で太るとも思えねぇしな」




「…あ」



「どしたネジ」

「やっと喋ったと思ったら、何だってばよ」

「…見舞い品の、菓子…?」

「何だよ!深刻な顔してねぇで早く言っちまえ!」

「…俺のせい?」

「はい?」

「チョウジのリバウンドがお前のせい、ってことか?」

「いやいやいや何で?」


「…お前らが先に退院なんかするからだ」

「は?確かにお前らより先に退院したけどよ、それが何だよ」

「見舞い品とか俺一人じゃ食べ切れないし、チョウジが欲しいって言うから…」

「え」

「お前まさか!」

「…あげた」








「あちゃー!!」

「内部犯ってやつか。いのの手回しが効果無いわけだ」

「いや、見舞い品に菓子が少ないから余計にネジの菓子食いたかったのかもしれねぇ」

「ありえるってば」

「まぁ、お前も悪気があったわけじゃねーんだしよ」

「時効ってやつだ」

「どっちにしろリバウンドはしてただろうしな」

「つかやっぱチョウジはあの体型の方がいいよな。しっくりくるってーの?」

「違和感あったもんなー」





「皆ごめーん!!遅くなっちゃった!」

「おー、お疲れさん」

「それじゃ行きますか!」

「……」

「ネジ?どしたの?」

「…悪かった、反省する、今後気をつけるから」

「ええ?」

「いや…お前はそれでいいんだ、俺の事は気にするな」

「えええ?」


fin




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