OTHER

□★シロツメクサ(L)
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「これが、キラ事件に関する私が独自に集めた資料よ。それと、こっちがLの残した資料。この事件はLでも無理だったわ。――頼むわよ、二ア」
「もう行くのですか?」
「ええ、Lの、お墓参りしてからね」
「何か状況が変わったら、すぐにお知らせします」
「ありがとう、二ア」


――ここは彼女とLが共に育った施設。
この施設の庭では、幼い頃Lと一緒に遊んだ記憶がある。その時は必ずLはシロツメクサの花冠を作って、彼女の髪を飾った。
ふふ、なつかしいな。

Lのお墓はその街の外れにある。たどり着いて周りを見渡すと、あのころと同じようにシロツメクサが咲いている。今度は彼女が花冠を作って、Lのお墓に添えた。
お墓に手を合わせて、Lに話し掛けた。

「――L。キラ事件はきっと二アが解決してくれるわ。安心して。ねえ、Lは今は幸せ?この花冠が私にLという幸せを運んでくれたように、今度はLに幸せを運んでくれるといいな」

白い、雲一つない故郷の青い空を見上げて。

「ごめんねL。私はまだ、そっちには逝けない。キラが神に裁かれる日までは。でもいつか近い内に必ず――!それまで待ってて」

愛しい人がいる空に、新たな誓いを誓って、彼女は再び歩き始めた――。





END





06.11.12

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