長編サイド小説![](/img/emoji/72.gif)
□寒がりな猫
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肌に冷たく刺さる空気に目が覚めた。
暗く、静まり返った部屋中に、冷たい空気が充満していた。
微かに聞こえるモーター音。
どうやらエアコンをつけたまま眠ってしまったらしい。
背中には柔らかいベッドの感触。
背中は暖かい。
でも、ベッドに眠るオレの身体の上には、かけていたはずのタオルケットがなかった。
手探りで探しても見つからない。
オレは身体を起こそうとしたが、身体が金縛りにあったように動かない。
身体の半分…左側に感じる重さ。
そして、それと同時にそこに暖かさも感じる。
冷たくなったオレの肌。
そして、冷えきった室内。
颯太が、オレの左腕に身体をまきつけて、眠っていた。