長編サイド小説
□暖められて
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オレは指を引き抜き、代わりにオレの半身をあてがう。
颯太が目を見開いて腰を浮かす。
颯太の逃げの行為だ。
オレは逃げようとする腰を掴み、高ぶった半身を一気に挿入した。
「やあぁぁぁ……っ!!」
甲高い啼き声を上げた颯太はビクビクと体を震わせた。
達したようにも見えた。
でも吐精はしていない。
…………。
「……空イきしたか?」
「……っ//」
颯太は顔と耳をこれでもかと言うくらい赤くしてそっぽを向いた。
どうやら図星だったらしい。
そこまで感じていたのかと思うと急に愛おしくなって颯太を抱き締めた。
「颯太…。」
「…ぁ…啓、介…。」
「動くぞ…。」
「え、待っ…あぁん…っ」
オレは颯太の制止を無視して動き出した。