20のお題
□04:夢も見ずに眠れたら(ルゾロ前提ミホゾロ/R18)
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「俺に剣を教えてくれ!!!」
プライドの高いあの男が似合わない台詞を吐くから、俺はわざと蔑むような言葉と視線で奴を試した。
「…恥を知れ」
男は額を床に付けたまま、顔をあげようとはしない。
俺は気づいていた。
以前は、『大剣豪』という俺が今座している名を奪うことに全てを懸けていた男。
しかし、奴は変わった。己の船長の夢を己の夢と並べるようになった。
浅はかなことよ。
しがらみに囚われることは弱きこと。
だが…奴が絆を守ることによって、力を増したこともまた確か。
俺が見込んだだけあって、志の強き者であるな。
如何せん、俺は不愉快だ。
かつて俺だけを追っていた男が、己の船長を第一に立てるようになった。
俺だが奴を魅了する存在であったというのに…あの麦藁の男が、奴の魂を奪った。
奴が俺を決して忘れず常に意識せざるを得ないよう、胸に所有印を刻んでおいたのだが…
不愉快だ。
少しばかり、調教が必要だな。