20のお題
□03:チョコとクッキーとマシュマロとはぁと(チョパゾロ)
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おれの名前はトニートニー・チョッパー。
この船の船医だ!
おれは、どんな病気も治せる医者になるために、海に出てかいぞくになった。
トナカイがかいぞくなんて…できないって思うだろ?おれもずっと諦めてたんだ。
だけど、ルフィたちはおれに仲間になれ、っていってくれた。
ルフィはおれのこと、『ばけもの』っていったけど、それってルフィにとっては『おもしれぇやつ』っていってるのとおんなじことなんだ。
それに、ルフィだってばけものだ!
だって身体が伸びるんだぞ!
すんげぇばけものだ…エッエッエッエ♪
それで、おれは覚悟をきめた。ドラム島を離れるのは寂しかったけど、ドクターとドクトリーヌが贈ってくれた、雪の桜がおれの背中を押してくれたんだ。
ドクターはむかし、海にでれば、ドラム島なんてちっぽけなんだぞって言ってたけど、それはほんとうで。
砂漠の国や水の国、空の上にだって行ったんだ!空島は楽しかったなァ…
おれよりヘンなやつにも、いっぱい会ったしな!
サニーでの旅はほんとに楽しいんだぞ!
(メリーとのお別れは寂しかったケド…ぐすん…)
だけどおれたちはかいぞくだから、戦わなきゃいけない時がどうしたってある。
おれだってわかってるさ。かいぞくは勇敢に戦わなきゃいけないって。
でも、おれは臆病だから…いつも仲間に守られるんだ…
いつもまっさきに飛び出していくのはルフィとゾロ。
でも、ルフィは普段あんまりケガしないんだ。ゴムだからかな?
そのかわりムチャして一度にひどいダメージを受けることがあるんだけど…
とにかく普段のルフィは、戦いがおわっても元気だから、あまり心配しなくていい。
おれが心配なのはゾロのほう。
ゾロはおれやルフィみたいに悪魔の実を食べたわけじゃない。 身体は鍛えていても、元は生身のニンゲンなんだ。
なのにゾロは、身体を張って戦おうとする。自分がケガしてでも、船やナカマに手出しをさせない。そのせいで、戦闘が終わった後はいつもキズだらけになる。
だからおれはいつも、戦いが終わったら真っ先にゾロのところに行って治療するんだ。
それなのにゾロは、すぐ包帯ほどいちゃうし、寝てればなおる、って言って、ちゃんと治療させてくれないこともある。
おれ、知ってるんだ。
ゾロは優しいから、弱いおれたちを庇ってゾロが辛くなってるって知ったら、守られたおれたちも辛いって気づいてて、無理してること。
だからゾロはどんなときでもへーきな顔するんだ。痛みなんてこれっぽっちもないよって顔。
おれは、そんなゾロをみて、いつもむねがきゅっ、ていたくなるんだ。
いつもおれを守ってくれるゾロ。
おれは、強いゾロが大好きだけど……医者のおれにできることは、弱ってる部分を治すことだから。
おれも、ゾロの弱いところを守りたいって思うんだ。