おはなし
□傷(サンゾロ前提麦わらオール,ななみ様リク)
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「うちの船を狙ったこと、せいぜい後悔でもすることね…よしっ!やっちゃいなさいあんたたち!」
ナミがクリマタクトを片手に言い放つ。
「をい、おめーも行けよ!」
「いや…三人で充分だろ」
「あぁ…」
ウソップのいつものツッコミが入るも、ルフィ達三人は既に敵に向かっていた。
確かに今回の敵は人数も少なく、力もあまりあるようには見えなかった。
一度戦闘体制をとっていたロビン・フランキー・チョッパー・ブルックも、少し緊張をゆるめて船の後方から三人を見守る。
「あの三人は強いからナ!なんだか敵が可哀想なぐらいだ…」
「ええ…でも油断は禁物よ…それになんだか……いやな予感がするわ」
チョッパーはにこっと笑ってロビンに話しかけたが、ロビンの答えはあまり芳しいものではなかった。
「ウ…おめェさんの予感ってやつぁー…なんだか当たりそうで怖いぜ」
それを聞いていたフランキーも眉をしかめる。
「何事もないといいのですけれど…」
ブルックも少し心配そうに目線を三人の方にむけた。
「ゴムゴムのォ…鞭っ!斧!槍ィー!!」
「パーティーテーブル・キックコース!」
「三刀流!蟹…獲り!勇…爪!!」
ルフィが前方の敵を、ゾロとサンジは背中を合わせてそれぞれ右方・左方の敵を迎撃している。
「ゴムゴムのォ……銃乱打!!!!!
…ん、なんだ…もう終わりか?」
ルフィは拳で目の前の戦闘員を一掃し、ばちん、と腕を元に戻した。
「いや……まだ中にいるぜ!
ほら、出てきやがる!」
サンジが指先した先にある、三ヶ所の敵船のハッチからは、先ほどよりも手強そうな戦闘員が上がってこようとしていた。
「数が多いな…よし!分かれて戦うぞ!
俺は甲板の方に行くから、ゾロお前は奥行けよ」
「分かった。おいコック、てめェは船尾の方行け」
「ああ任せとけ!3秒で片付けてやる」
三人は分担を決めると、それぞれの持ち場へと散っていった。