おはなし

□傷(サンゾロ前提麦わらオール,ななみ様リク)
1ページ/6ページ


「うちの船を狙ったこと、せいぜい後悔でもすることね…よしっ!やっちゃいなさいあんたたち!」


ナミがクリマタクトを片手に言い放つ。


「をい、おめーも行けよ!」


「いや…三人で充分だろ」
「あぁ…」


ウソップのいつものツッコミが入るも、ルフィ達三人は既に敵に向かっていた。






確かに今回の敵は人数も少なく、力もあまりあるようには見えなかった。
一度戦闘体制をとっていたロビン・フランキー・チョッパー・ブルックも、少し緊張をゆるめて船の後方から三人を見守る。


「あの三人は強いからナ!なんだか敵が可哀想なぐらいだ…」


「ええ…でも油断は禁物よ…それになんだか……いやな予感がするわ」


チョッパーはにこっと笑ってロビンに話しかけたが、ロビンの答えはあまり芳しいものではなかった。


「ウ…おめェさんの予感ってやつぁー…なんだか当たりそうで怖いぜ」


それを聞いていたフランキーも眉をしかめる。


「何事もないといいのですけれど…」


ブルックも少し心配そうに目線を三人の方にむけた。






「ゴムゴムのォ…鞭っ!斧!槍ィー!!」


「パーティーテーブル・キックコース!」


「三刀流!蟹…獲り!勇…爪!!」


ルフィが前方の敵を、ゾロとサンジは背中を合わせてそれぞれ右方・左方の敵を迎撃している。


「ゴムゴムのォ……銃乱打!!!!!
…ん、なんだ…もう終わりか?」


ルフィは拳で目の前の戦闘員を一掃し、ばちん、と腕を元に戻した。


「いや……まだ中にいるぜ!
ほら、出てきやがる!」


サンジが指先した先にある、三ヶ所の敵船のハッチからは、先ほどよりも手強そうな戦闘員が上がってこようとしていた。


「数が多いな…よし!分かれて戦うぞ!
俺は甲板の方に行くから、ゾロお前は奥行けよ」


「分かった。おいコック、てめェは船尾の方行け」


「ああ任せとけ!3秒で片付けてやる」



三人は分担を決めると、それぞれの持ち場へと散っていった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ