20のお題
□03:チョコとクッキーとマシュマロとはぁと(チョパゾロ)
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ゾロのなかの弱いゾロ、見つけられないかな…
そうだ。
おれは思いついたことがあって、サンジに協力をお願いすることにした。
サンジが昼食の片付けをしているはずのキッチンに向かう。
「おーい、サンジ!」
思った通り、サンジはキッチンでお皿を洗っていた。
「ん?どうした、チョッパー。おやつはまだだぞ?」
サンジは水道の蛇口をキュッとひねり、手をとめておれのほうを見る。
「サンジ、サンジにそのおやつのことでお願いがあるんだ。」
「お願い?」
「今日のおやつは、おれに作らせてほしいんだ!」
そう、おいしいおやつを食べながらだったら、ゾロもきっと心がゆるむに違いない。
サンジはすぐにいいぞと言ってくれた。
「それで、何が作りたいんだ?」
…しまった。おれ、ゾロの好みをよく知らないんだった。
けど、サンジに聞くのはちょっと…クヤシイな。これはおれが考えた作戦なんだから。
「チョコチップクッキーだ!…あと、ふわふわのマシュマロも、あったらいいな」
結局、自分が食べたかったものを作ることにした。
自分がされて嬉しいことを、ひとにもしてあげるといい、って言うしな。
サンジはなにか言いたそうだったけど、ダメなのか?って聞くと、ダメじゃねえぜ!さぁ、早速作ろう!って言って、材料を出したり、レシピを探したりして手伝ってくれた。
「…よし、うまくできた!」
サンジが手伝ってくれたおかげで、おやつの時間ちょうどに、焼きたてのチョコチップクッキーがたくさん用意できた。
間に挟むふわふわの白いマシュマロは、サンジが特別に出してくれた保存食用の特大サイズだ。
うまそうだな…はやく食べたいな…
けど、今日のは一番にゾロにあげるって決めてるんだ。
おれはお皿にたっぷりクッキーとマシュマロをのせて、早速ゾロのところに持っていくことにした。