おはなし

□傷(サンゾロ前提麦わらオール,ななみ様リク)
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後から出てきた戦闘員達の中には、能力者も混ざっており、さすがのルフィ達も少し苦戦を強いられたようだ。


「ちょっと!あたしの宝に手を出すんじゃないわよ!
トルネード・テンポ!!」


「あぁっ!サニーの顔に傷が!
やってくれたな…オレだって能力者なんだゾ!!
刻蹄!桜吹雪!!」


「よくも海パンを馬鹿にしてくれたな…よーし、俺様のスーパーな力見せてやる!ストロング・ライト!」


「私の大切な本を踏みつけるなんて…ひどいことするわ。セイス・フルール!」


「くらぁ〜!船をこわすな…
あ…うわっ!
お、おれさまに攻撃してくんなぁ〜っっ!
くくくらえ!ひ、火の鳥星!!」


「ヨホホゴフッ…おっと失礼、鼻歌三丁…矢筈斬り!」


サニー号で待機していた他のクルーも、敵船から乗り移ってくる敵に船を壊されないよう応戦した。






全員の奮闘あって、手強かった第二陣の戦闘員もほぼ倒れるか、恐れをなしてボードに乗り込み、逃げに転じた。


「ふーっ、意外と手強かったなぁ〜!
能力者もいたしなー。な、ゾロ?」


ルフィが汗を拭いながら水中に浮いた敵船の残骸の上を飛び移って、サニー号に戻ってくる。
「ああ…なんだか得体のしれねェ奴が一人いたな……仕留め損ねたのが気がかりだが、まぁ逃げたならわざわざ追うこともねェ」


ゾロも顔をしかめながらルフィに従いサニー号に戻る。


「あ、ルフィ、ゾロ!
そっちも終わったの〜?」


「おうナミ!みんな、船守ってくれてありがとな〜♪しししっ」


ルフィとゾロが船に戻ると、既にサニー号の上は元通り平和な状態に戻っていた。


「あーゾロっ!
またケガしてるじゃないかぁ!!
まだ前のケガ治ってないからムチャしちゃ駄目だって言っただろ〜?!」


チョッパーがゾロに駆け寄り、さっそく治療を始める。


「…ちょっとかすっただけだ。
……おい、それより、コックの野郎はどうした?
まだ…戻ってねェのか?」


ゾロはチョッパーに包帯を巻かれながら、疑問を口にした。


「ええ…まだよ?」


「コックのあんちゃんの事だぜ。なんか食料でも残ってねェかって、キッチンでも見に行ったんじゃねぇのか?」


ロビンとフランキーがそれぞれ答える。


「ああ、サンジがこんな奴等に負けるわけねーしな、じき戻ってくんだろ!」


ウソップのその言葉に、みんなそうだな、と頷いた。


「でもよー!
おれ、戦ってハラ減っちまったんだ!
にくが食いてーんだよー!!

よし、ちょっとサンジ呼んでくる。」


ルフィはそう言うと、おーいサンジーにくぅ〜!!と叫びながら再び敵船へと跳ねていった。


「賛成です!
ワタシも、少し喉が乾きましたし。
サンジさんの紅茶がのみたいです!
いってらっしゃいルフィさん!」


ブルックが手を振って見送る。


「…ったく、手間のかかるコックだぜ。
……酒の準備ができるまで、一眠りすっか。」


ゾロはメインマストにもたれて目を閉じた。
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