新たなる闇の風
□始動
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「トウコは本当に素敵な人だよ。ボクにとっては本当に大切な人だ……なのにボクは……」
Nは悔しそうに強く拳を握りしめる。
「(…凄く悔しいんだね…トウコを助けられなかったことが……)」
「(…とても悲しそう……Nさんって、トウコさんのこと好きなのかな?)」
ベルとミレイは、密かにそう思っていた。
その時、ベルのライブキャスターが鳴り出した。
「あっ!メイちゃんからだ!はい、もしもし」
ベルがライブキャスターを繋げると、画面にメイの顔が映しだされた。
『大変です!ホドモエシティにプラズマ団が現れたみたいなんです!
今、私達も向かってるんでベルさん達も来てください!』
「分かった!すぐに行くよ!」
「プラズマ団め…早速出てきたか…本当にしつこくてメンドーな連中だ」
「レオ、私達も行こう!」
「あぁ」
「ボクも行く!」
「Nはまだ安静にしてないとダメだよ!Nはダイケンキをお願い!」
ベルはそう言うとレオ達と共に病室から出ていった。
病室に取り残されたNは、毛布に顔を埋め微かに泣いているように震えていた。
「……トウコ…」
飛行タイプのポケモンの力を借りて、レオ達はホドモエシティにやって来ていた。
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