理想と真実2
□ベルの願い
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トウコはついにレシラムが目覚める為の石、ライトストーンを手にいれた。
しかし、レシラムはどうすれば目覚めるのか分からず、一同は困り果てていた。
だがソウリュウシティにいる、シャガとアイリスの二人なら何か知ってるかも知れない、ということでトウコはそこに向かっていた。
そしてソウリュウシティに向かう為に渡らなければならないシリンダーブリッジの近くまでやって来た時だった……
「トウコー!ちょっと待ってー!」
「ベル!」
自分を追ってきていたらしいベルがトウコをひき止めた。
「一体どうしたの?」
「あのね、トウコ…最近アタシ色々なこと考えるんだ」
「それって例えばどんなこと?」
「旅をして自分に何ができるかとか、アタシは何をやりたいかなんだけど……」
ベルはそこで少し間を開けて、恥ずかしそうに言った。
「カミツレさんみたいな素敵なモデルも憧れるし、アララギ博士のようにポケモン研究もしてみたいなって思うんだ…」
ベルは顔を引き締めるとしっかりトウコを見据えた。
「でも、それにはやっぱりポケモンに詳しくないといけないと思うの……こんな時で悪いけど…アタシと勝負して!」
ベルはバッグからボールを取り出して言った。
「分かった…私で良いなら、相手になるよ」
「ありがとう、トウコ!」
そういう訳でトウコとベルは距離を取って向き合った。
「ポケモンは4体までバトル出来るって、ルールで良いよね?」
「うん!良いよ」
「ポケモンの交代は自由ね」
ベルの言葉にトウコは頷いた。
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