砂漠の舞姫

□ダークポケモン
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怪しげな集団を追い払った後、現れた少年・リュウトにあの不振なポケモンの名称が語られた。





「あのポケモン達は通称ダークポケモン、悪の組織シャドーによって人工的に生み出されたポケモンです」

「ダークポケモン…それがあのオーラを纏ったポケモンの名前なのね」

「リーフィ」



そう言ったミレイにリュウトは一瞬驚いた顔をした。







「あの…ミレイさんには本当にダークポケモンのオーラが見えるんですか?」

「えっ!うん、そうだけど…でも、レオとセイギさん、それにリフラ達には見えてないみたい」

「……あぁ、オレにはあのニューラは普通のポケモンにしか見えなかった」

「リーフィ」

「エーフィ」

「ブラブラ」



リフラやフィリッジ達もニューラは普通のポケモンにしか見えなかったようだ。





「ダークポケモンのオーラは通常は見えません。だから、それが普通です」

「あれ?でも、リュウト君もあのポケモン達のオーラは見えたのよね?」



ミレイの問いに頷くと、リュウトは片耳に付けられている装置を指した。








「これはオーラサーチャーって言って、ダークポケモンを判別出来るんです」

「そうなんだ……それじゃあ、私はどうしてあのオーラが見えるのかな?」

「それはボクにも分かりません」



リュウトが首を振ってそう言うと、今まで黙っていたレオが口を開いた。






「ところで、ダークポケモンは人工的に生み出されたと言っていたが、それはどういうことだ?」

「ダークポケモンは元はみんな普通のポケモンです。
でも、シャドーによって無理やり心を閉ざされて、記憶も奪われて、戦闘マシーンとして扱われてるんです」



そう言うリュウトの顔が険しくなる。






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