零崎一賊

□悪夢の終わり
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「……やっべ。ここ何処だ?迷った」


深い深い森の奥に迷い込んでしまった昴。


「さっきから同じ景色にしか見えなくなってきた……。飽きるな、こりゃ((汗」


辺りを見渡しても、同じような木が並んで立っているだけ。


「ーーにしても、不気味な所だな。暗いにも程があるだろ……」


暫くそうして歩いていると、昴はなんとも怪しげな洋館へ辿り着いた。


「仕方ねぇ……。道を聞いて、さっさと帰ろう」


古びた扉をトントンッとノックすると、ギィィッと音を立てて、ゆっくりと扉が開かれた。
そこから出てきたのは、不機嫌そうに眉間に皺を寄せているこの館の執事・幾斗だった。


「………………なんの用だよ?」

「(うわ〜……、無愛想な奴………)」


昴からの返事が来ないことに苛立ってか、幾斗は一度舌打ちをしてから、もう一度問い掛ける。


「なんの用かって聞いてんだよ。さっさと答えろ」

「あっ、えっとさ「幾斗、何を騒いでいるんだ?早く扉をーー……ん?客人か?」


幾斗の声を聞き付けたのか、執事の燕と綾人が次に姿を現した。
昴を見るなり、キョトンとしている2人に昴は慌てて理由(ワケ)を話す。


「いや、客人とかそんじゃなくて!道に迷ってさ……、悪いけど村までの道を教えてもらえねぇかな?」

「道に迷ったのかよ、ダッセー」

「幾斗、言葉を選べ。ここは広いし、迷うのも無理はない」


人をバカにしたような物言いをした幾斗を注意し、フォローを入れる綾人。


「道に迷ったなら、今夜はここに泊まって行けばいい」

「えっ?!」


部屋の奥の方から、この館の主人らしき男とドレスに身を纏った少女と青年が姿を現した。



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