月明かりが導く者
□買い出しへ
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暫くの間、生活に困らない程の報酬を貰った月光狩達。
「本当にたんまりと貰って来たんだね、翼」
「当たり前だろ!これくらいは貰わないとな」
目の前にある大金を見て、キラキラ目を輝かせている友紀。
そんな友紀の隣から顔を覗かせる漣。
「これだけあれば、少しくらい私情に使っても良いよね?」
「それもそうだね!なら俺、新しい銃買いたい!!」
「バーカ。武器とか買う前に、まずは家だろ!」
「……それは、雅貴の食欲を知っている上で、言っているのですか?」
「「あっ……((汗」」
春華のその言葉を聞いて、友紀も翼も、何も言えなくなってしまった。
育ち盛りの男が6人もいれば、食費もそれなり掛かる。
その中で雅貴の食欲が一番大勢なのだ。
「とにかく、駄目なものは駄目です」
「わっ…、分かってるって。…ったく、ハルのケチ!」
何やらブツブツと不平を言いながら、友紀はリビングを出ようとしていた。
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