月明かりが導く者
□逢いたくなかった
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「……翼〜、暇だよぉ!ひ〜ま〜!!」
「あ゙ーもう!うるせぇよ!!」
「だって、翼。暇なんだもん!暇過ぎて俺死にそう」
その日は、珍しく依頼も来ず、月光狩のメンバーは、それぞれ自分達の事をしていた。
…のだが、暇過ぎるのか、さっきから冒頭の様な会話が友紀と翼の間で繰り返されている。
「マジで黙ってろよ!俺は、こっちに集中したいんだよ」
「テレビ見てるだけじゃんか!」
言い合っている2人の会話に呆れたのか、春華はため息をついていた。
「ソラ、すみませんが買い出しに行って来てもらってもいいですか?」
「あぁ。構わない」
元々は、友紀と翼に頼もうとしていたらしいが、辞めたらしい。
「買い出し?退屈してた所だし、俺もついて行くよ」
タイミング良く現れた漣は、にっこりと笑みを浮かべて、2人の会話に入る。
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