闇夜に潜む猫
□帰ってくる
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今日も穏やかな１日の始まり｡
――のハズだった｡
｢未央のバカ！！あれだけ警告してたにも関わらず､【油断してたら会っちゃった】だって！？｣
｢まぁまぁ､落ち着い｢ていられるか！！｣
海斗は朝っぱらからお怒りの様子で､未央は正座をさせられていた｡
｢まぁまぁ｡未央も､悪気があってやったんじゃないんだし｡許してあげて？｣
｢………はぁ〜｡奈織には敵わないな｣
奈織にだけは､いくらメンバーと言えど勝てやしない｡
ある意味､最強である｡
｢そうだ｡未央の説教で忘れかけたけど､リトが帰ってくるって｣
｢｢理人/リト兄が！？｣｣
海斗からの情報に､由那と未央は跳ね上がった｡
しかし､奈織だけは至って冷静｡
｢私､先に学校に行ってるね｣
｢了解｡…って､え！！？｣
いつもは､４人揃って登校するのだが､この日の奈織は､朝食を終えると一足先に出て行ってしまった｡
｢どうしたんだ？奈織｣
｢｢さぁ？｣｣
残された３人は､状況が追い付かず､ポカーンとしていたとか｡
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