11/23の日記
14:50
突然始まって突然終わる綱吉♀嫌われ話(ギャグ)
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「ブスツナのくせに、獄寺くんや山本くんの気ぃ引いちゃってさぁ」
「あんたマジで最悪ぅ〜。ダメツナが調子に乗ってんじゃないっての」
「………二人は友達だよ。俺、二人の気を引いたこともないし、調子に乗ったこともないよ?」
今はお昼休み。
隣のクラスの女の子二人組に屋上に呼び出され、ノコノコやって来た綱吉を待ち受けていたのは、罵詈雑言の嵐。
しかし、綱吉からしてみれば、それらはもう耳タコのもなので、今さらどうとも思わないというのが正直なところだった。
だから性悪女子二人組は、綱吉が涙を流さず、これといって慌てた様子も見せず、やけに落ち着いた態度で言い返してきた為、もしかして自分達は馬鹿にされているのではないかと思い、つい頭にカッと血が昇った。
「あんたマジでムカつく!!」
「今からあんたを地獄に落としてやるんだから!!」
逆ギレするや否や、女子の一人が大きな叫び声をあげ、もう一人はすかさず綱吉に近き、後ろから羽交い締めした。
叫び声をあげた女子は、自分の頬をパンパンと叩き、赤く染め上げる。
いきなりのことに意味がわからず、綱吉は抵抗する気も起きず、ただただ目を丸くした。
女子が叫び声をあげてから十分ほど経過した頃―――叫び声を聞き付けた並中生が、ガヤガヤと屋上にやって来た。
そのタイミングを見計らい、綱吉を羽交い締めしていた女子は綱吉を思いっきり突き飛ばした。
突き飛ばされた綱吉は、そのまま勢いにノって前のめりに倒れ込んだ。
スカートからむき出てた膝小僧がコンクリートで擦りむけて痛かったけれど、そんなことより、現状を把握しようにも脳がうまく働かず、ひたすら目を白黒させた。
そんな綱吉を尻目に、叫び声をあげた女子は、綱吉を羽交い締めしていた女子に涙を浮かべながらすがりついた。
「ふぇぇぇん………▲▲ちゃぁん………」
「よしよし、■■………怖かったね。もう大丈夫よ………」
目の前で繰り広げられる、茶番劇。
泣いている■■が、綱吉に理由もなくいきなり叩かれたと言う。
怖くなって叫んだら、友達の▲▲が誰よりもいち早く駆けつけてきてくれて、綱吉から自分を守ってくれたのだと、集まったギャラリーに吹聴しまくる。
綱吉がようやく女子二人の目的を悟った時にはもう、並中生は綱吉に対して侮蔑の眼差しを向けていた。
「十代目………」
「ツナ、お前………」
そんなに親しくない人達ならわかる。
けれど、獄寺や山本まで自分を疑うなんて―――。
綱吉は悲しくなった。
「ち、ちが………!俺は何もしてないよ!ねぇ!信じて!」
獄寺と山本は綱吉から目を反らした。
現状から見て、綱吉の方が分が悪い。なんせ証言者がいるのだ(▲▲のことである。実際は■■とグルなのだが)。
いくら綱吉が無実を訴えたところで、誰も信じてくれはしないだろう。たぶん………恐らく。
気が付けば、いつの間にか屋上では綱吉を詰る言葉が矢継ぎ早に飛びかよっていた。
いくら悪口に慣れたとはいえ、綱吉とてまだいたいけな十三才。
辛くない訳がない。
「………ふ、ふぇ……ッ…!」
ポロッと。
綱吉のつぶらな瞳から、涙が零れた―――まさにその時だ。
「俺様のカワイイ生徒を泣かせた自殺志願者は、どこのどいつだ?ああん?」
「蜂の巣にしてやるぜ!コラ!」
「姫を泣かせるなんて、あり得ない連中だね。君達の全財産、根こそぎ貰っても赦さないよ」
「ボンゴレを泣かせた奴はどこのどいつだー!?」
「フム………体は実験台くらいになりそうかな?バカの腐りきった脳ミソはいらないな」
「久々に綱吉さんやイーピンの顔を見ようと日本にやって来てみれば、これですか………あなたたち、覚悟はいいですか?」
「俺達の沢田を泣かした罪、思い知らせてやろう」
「ツナお姉様に仇なす者は、アルコバレーノが赦しません。とりあえず、生かさず殺さずにして差し上げますね」
その日。
多くの並中生が家族と共に闇へと消えていったのは言うまでもない。
病院でちまちま考えていたネタです。
綱吉♀が仲間に裏切られたと悟り、悲しくて泣いてしまったら、そこへリボーンがかっこよく現れ、『俺様の生徒を泣かせた奴は誰だ』って言ってくれたら素敵だなぁっと………。
はい、願望です(笑)
なぜアルコバレーノが勢揃いしたのかは謎です。
ラルは正規のアルコバレーノじゃないですが、出したくて仕方なかったんです〜!ご理解くださいませ(土下座)
単に、アルコバレーノのボスがユニなら、アルコバレーノの姫は綱吉かなっと思ったらこんな小ネタが出来ました。
………なにこのカオス(汗)
いつか補正して、短編に仕上げられればいいなぁと思ってます。
☆コメント☆
[菜の花] 11-29 08:46 削除
こんにちは、カオスっぷりが笑えます。何時か短文にでも書いてくれたらうれしいです。
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