01/24の日記

18:59
ネタの使い回しですよ!
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このネタは2011年の7月12日にあげた『スレツナ♀がユニの教育係な小話』の、スレツナ♂verになります。
スレツナ♀も良いですが、スレツナ♂に好意を抱くユニちゃんが見たくなりまして。ええ。
つまり、管理人の欲望がびっっっしり詰まったネタです(笑)

ただし、スレツナ♀verとはちょっと内容が変わってきます。



ざっくばらんに説明致しますと、ボンゴレの家系に生まれ落ちた綱吉は、生まれて間もなくブラッド・オブ・ボンゴレに目覚めてしまいます。
当時、後継者争いでいざこざが絶えなかったボンゴレに我が子を巻き添えにしたくなかった家光は、こっそりアリアに綱吉を託します。
ここまではスレツナ♀verと同じですが―――次から内容が重くなります。

ここからスレツナ♂verのみの設定です。
家光は奈々に子どもは死産したと嘘を言い、妻にも綱吉の存在を隠します。奈々は腹を痛めて産んだ我が子の死を嘆き、心を閉ざします。
そして別の場所では、家光の愛人が新しい命を産み落とし―――。



今のところはここまでです。
実の兄弟にしようか悩みましたが、『家光と奈々の子どもで綱吉の弟なら、素直でいい子になりそう』という理由と、『あれ?これで実の兄弟にしちゃったら、またジッリョネロに預けられて二番煎じになるんじゃ…?』という理由が重なり、結局異母兄弟にしちゃいました(汗)
おそらく、異母兄弟の方はオリキャラになると思います。嫌われ設定だと、悪男的な位置にいる奴です。

しかし今回は重い話をパスして、綱吉とユニがキャッキャと戯れ、それをアリアがウフフフフと見守っている場面からいきたいと思います。
以下、駄文です。

駄文駄文駄文だぶん………(呪文)























目の前に現れたのは、緑の化け物。
それを視界におさめた瞬間、ユニの瞳はもう涙目だ。顔を反らし、キュッと唇を噛み締める。
そんな彼女を見かねたのか、側に控えていた少年はユニの手をそっ…と握り締めた。
ユニはハッと短く息を飲み、慌てて少年の方へと顔を向けた。
どんな宝石よりも美しいと謳われるファイアオパールの双眸が、ユニを優しく見つめていた。


「大丈夫ですよ、姫。俺が側にいます」


まだまだあどけない顔立ちをした少年は、優しい口調でユニに語りかけた。
重なった手から伝わってくる体温と、不安を取り除いてくれる優しい声に勇気をもらったユニは、一拍置いたあと、『コクン…』と小さく頷いた。
深いため息を二回吐き出すと、意を決して、緑の化け物と向き合う。

そして――――――。





グサ!もぐ!


「………んっ!」





食べた。
緑の化け物―――もとい、ピーマンを。

フォークで一思いにグサ!と刺したユニは、目をぎゅっと閉じて、口の中に勢いよく放り込んだ。
噛むと口の中で苦味が広がる前に、水で流し込もうとコップに手を伸ばしたが………。


「駄目ですよ、姫。飲み込んだりしては」


側にいた教育係に止められてしまう。
口の中には放り込まれたままの緑のピーマンが残っており、それだけでも舌の上で苦味が徐々に広がっていく。
ユニは瞳に涙を浮かべながら、自身の教育係に無言で訴えかける。
しかし、彼は許してくれなかった。


「よく噛んでから飲み込むんです。そのまま飲み込んでしまったらお腹の消化に良くないと、あれほどお教えしたでしょう?」


やんわりと断られ、ユニはまさに苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべた。


(ツ………ツナのばかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!)

「俺の言うことがよく聞けたら、食後のドルチェは姫の大好きな蜂蜜プリンを用意しましょう」

「………!?!?!?」

「あと、姫がお好きなミルクティーも一緒に」

「………………………………」


たっぷり十秒後。
ユニはモグモグと口を動かし始めた。大っ嫌いなピーマンを、何度も何度も噛んだ。
30回以上噛んだところで、ようやくピーマンをごっくんと飲み込む。
その直後、綱吉は感動のあまりユニをぎゅ〜っと抱き締めた。


「良くできました、姫!さすが俺の姫です!」

「うっ、うっ………ツナぁ〜!」

「はい!苺のゼリーもご用意致しますね!」


緑の化け物―――もとい、ピーマンを退治したユニは、えぐえぐと涙を零しながら綱吉に抱きついた。
そんなユニを、綱吉は満面の笑みで『天才です!』と褒めちぎった。




















「………食事にピーマンが出るたびに何やってんだよ、あいつは………」

苦手なピーマンを食べきったユニを抱き上げて褒ちぎる綱吉を、遠くから生暖かい眼差しで見つつ、γはげっそりとした表情を浮かべながらボソッと呟いた。
彼の周りにいたジッリョネロファミリーの面々も、なんだか疲れきった表情で“ウンウン”と頷き合った。
ここはジッリョネロファミリーが食事をする、いわゆる大食堂。
本来であれば次期ボスの身分に相応するユニがいてはいけない場所なのだが、他のマフィアと違ってジッリョネロはその辺のことをあまり気にしていない。
むしろ『家族が揃って食事をするのは当たり前』といった感じなので、和気藹々としたファミリー関係が築かれている。

そんな大食堂で、B級ドラマみたいな展開が繰り広げられ―――。

ジッリョネロファミリーは見慣れたというよりも、何だか居たたまれない空気に肩身が狭くなる思いを抱かずにはいられない。
それも、普段はクールビューティーのナイスガイで通っている綱吉だけあって、威力は一押しだ。
はぁぁぁぁぁぁ〜っと深いため息を吐くジッリョネロの面々に、何やら近づく人影が………。


「あら、そう?私はいいことだと思うけど?」

「げっ!?ボ、ボス!?いつの間に!?」


横からひょっこり現れたドンナ・ジッリョネロに、γは口から心臓が飛び出んばかりに驚いた。
そんなγに、ドンナ・ジッリョネロ―――もといアリアは、胡乱げな視線を投げかけた。


「なぁに?その驚きようは?失礼しちゃうわねぇ」

「い、いや、これは、その………!」

「ま、いいわ」


言葉を濁そうとするγをあっさり許したアリアは、我が子と優秀な教育係の少年へと視線を向けた。


「う〜ん………仲が良いのは結構なことだけど、このままだといけないわね。何か対策を練らないと」

「………は?ボ、ボス?一体何を………?」

「決まってるじゃない!可愛い我が子の恋路を応援するのもまた、親の務め!」

「………はいぃぃぃぃぃぃ!?まっ…待て!頼むから待ってくれボス!姫と綱吉だと、それなりに年の差が………!」

「綱吉なら許す!むしろ綱吉以外の婿は許さん!!」

「落ち着けボスー!!」







「お母さんとγ達、一体何を騒いでいるのでしょう?」

「そこは俺にも分かりかねます、姫」












―――はい。管理人、とても楽しかったです(笑)


実はこのネタで、是非とも書いてみたいシーンがもう一つ。

白蘭に弱味(たぶんユニ絡み)を握られた綱吉は、苦渋の決断の末、ジェッソに下ります。
そこでブルーベルと知り合い、ユニと年も近いこともって、ブルーベルを妹のように可愛がります。
他の真・6弔花に対してシベリア並の冷たさを発揮する綱吉は、ブルーベルが「ザクロがぁ〜!」と泣きついてきた日には、ザクロをフルボッコ。容赦しません。白蘭は言わずもがな。
綱吉になつくブルーベルですが、しかし、綱吉の中にはいつもユニの存在があって―――。

そんな綱吉を巡って、二人の幼女がプチ戦争を起こしているシーンを書いてみたいです♪



「ツナ兄に近付くなぁ〜!」

「おあいにく様。綱吉は私の教育係ですので、あなたには関係のないことでしょう?」

「ふん!教育係なんて堅っ苦しい!ツナ兄はあたしのお兄ちゃんなんだからね!あんたなんかべぇ〜っだ!」

「まぁ。見た目相応のお子様な仕草ですこと。あえて教えておいてあげますが、これまで綱吉とお付き合いされた女性は全員、清々(せせ)として可愛らしい淑女の方ばかりなんですよ。ま、あなたには縁のないことかもしれませんが…」

「あ、あんた………ムカつく!嫌い!嫌い!だーいっ嫌い!!」

「奇遇ですね。私もあなたとうまくやっていくつもりはサラサラないので嬉しいです♪」



………てな感じでね☆(殴)

しかしこれだけですと、綱吉は悲しい生い立ちのはずなのに、ギャグでしかないという罠に(滝汗)
ふむ、これこそバ管理人クオリティーとでも命名しようかな?

何気に姫は綱吉の好みの女性のタイプを掌握済みという………お、おそろしい子!(大笑)


気が向いたら、続編を書いてみたいです。

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