07/29の日記

23:51
ホラー目指した、結果は失笑もの
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皆様ご存知の有名な童話、≪かごめかごめ≫を題材に作った怖いお話……だったのですが。
最終的には「………ハッ」と鼻で笑って頂ける、ちっとも怖くないアホらしいお話となってしまいました。
以下駄文になりますので、拝見後の苦情等は無しでどうぞ宜しくお願い致します。

あ、例外としまして、『このお話どっかで見たことがある…』と脳波が反応したら、なるたけ早く教えてくださいませ。
速攻で削除致しますので!(笑)




















































かごめ かごめ




籠の中の鳥は




いついつ出やる?




夜明けの晩に




鶴と亀がすべった




うしろの正面 だ ぁ れ?


























それは今から遠い遠い昔のお話……。

人里から離れた山の奥深くに、小さな小さな村がありました。
そこに暮らす『なぎ』と呼ばれる少女は産まれつき体が弱く、なかなか外に出ることが叶わなかったのです。

ですがある日、そんな彼女にもお友達が出来ました。
『つな』と呼ばれる少年と、『きょうこ』と呼ばれる少女です。

誰もが体の弱い『なぎ』を疎い、腫れ物に触れるかのような態度で接する村人はたくさんいましたが、二人は決してそんなことはしませんでした。
『なぎ』を一人の人間として、そして、かけがえのない大事な友達として、いつも優しく接してくれました。

屋敷から出ることが出来ない『なぎ』の為に、二人は自分達から『なぎ』の元を訪れてくれました。
いつもひとりぼっちだった『なぎ』は、初めて出来た友達の存在が嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
二人の姿を見るたびに涙が溢れてしまいそうな思いでいっぱいでした。



そんな幸せな日々を送っていくうち、『なぎ』はいつしか『つな』にほのかな恋心を抱くようになっていました。



『つな』は男の子なのに泣き虫で、よく村の子ども達にからかわれる少年だったのです。
でも『なぎ』は、『つな』が村人の誰よりも優しい少年であることを知っていました。
『なぎ』の体調がよくない時はずっと側にいて励ましてくれたり、村の外にある川のほとりで咲いた花を摘んでは贈ってくれたり、行商人から貰った綺麗な貝殻を譲ってくれたり。
『つな』の優しさに触れていくたび、『なぎ』はどんどん『つな』のことが好きになっていったのです。















――――――それから数年が経った、ある日のこと……。





14歳になった『なぎ』は、突然、『つな』と『きょうこ』が夫婦になるという報せを耳にしたのです。

『きょうこ』は村一番の器量よしで、たくさんの求婚相手がいました。
ですが、彼女は昔から「つっくんのおよめさんになるの」と言っていたので、村人はさほど驚くことはありませんでした。

ただ、そのことを知らなかった唯一の村人『なぎ』は、深い嘆きの淵に追いやられました。
彼女は愛した男に裏切られ、大好きだった友達に裏切られたと思ってしまったのです。

それから彼女は屋敷に閉じ籠もってしまいました。

『つな』と『きょうこ』が見舞いにやって来ても、決して顔を合わせようとしませんでした。
「具合が悪い」という理由を楯に、いつまで経っても屋敷から出ようとしませんでした。




















悲劇は唐突でした。
婚礼を控えた『きょうこ』が、村の外れにある川で、無惨な姿で発見されたのです。
『つな』は花嫁になるはずだった最愛の人の突然の死に、深く嘆き悲しみました。
食事も喉を通らず、日に日に痩せていく『つな』を心配した『きょうこ』の親友だった『はな』と『はる』は、献身的に『つな』を支え続けました。
特に『はる』は押し掛け女房さながらに、『つな』の面倒を自ら買って出ていました。
実は『はる』も、『つな』を慕う少女の一人だったのです。




















『きょうこ』の突然の訃報から、およそ半年後――――――。


今度は『はる』が山の中で首を吊って死んでいる姿が見つかりました。
『きょうこ』といい『はる』といい、『つな』を思い慕う少女が立て続けに亡くなったことにより、村人は『つな』を「疫病神」と呼ぶようになりました。
『きょうこ』の実の兄である『りょうへい』と、その妻『はな』の必死の説得も虚しく、『つな』はとうとう村から追い出されることになったのです。
ですが、『つな』は全く悲しくありませんでした。
村人のいう通り、もし自分が本当に「疫病神」であったとすれば、これ以上、他の村人に迷惑をかけずにすむという気持ちでいっぱいだったからです。

『りょうへい』と『はな』に見送られながら、『つな』は早々に村を去りました。







































村を出て、どれほど歩いたでしょうか。
無心で歩いていた『つな』でしたが、ふと空を見上げてみると、すでに明け方近くになっていたことにようやく気がつきました。
さすがに歩き疲れたことを感じた『つな』は、途中、神社に続く階段を見つけました。


そこで一休みさせてもらおうと、階段を降り始めた――――――その瞬間。






とんっ。







誰かに背中を押された『つな』は、疲れきった足では踏ん張ることも叶わず、そのまま下まで転がり落ちてしまったのです。
頭を強く打ってしまった彼は、絶命する寸前、果たして後ろ正面に誰をみたのでしょうか?

それは最早、死の路に出向いた彼にしか判りません―――。




アナタノ ウ死路ノ正面 ダ ァ レ?












……ね?失笑がこみあげてきますよね!(笑)

はい、冒頭でもご説明しましたが、皆様もご存知有名な童話、≪かごめかごめ≫を題材に作らせて頂きました。
みなまで言わずとも、しっかりと失笑が聞こえてきますので、あえてスルーでお願い致します……!

≪かごめかごめ≫の本当の内容をご存知の方は多いのではないでしょうか?
実はこれ、当初こそ綱吉を巡る女の血生臭い戦いを書くつもりでした。
ですが内容が内容なだけに、万が一、こんなサイトでも妊婦さんが見られていたら嫌だなぁ……と思い、急遽予定変更しました。
そういったえげつないお話を改めて書いた場合、ちゃんとパスつきの然るべき創作場に設置させて頂きます。

こんな駄文で本当に申し訳ございません……!
もっと怖い表現を勉強しなくては……っ!


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