ギフト
□キミがまた目覚めるまで、喧騒に静寂の花束を
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キミがまた目覚めるまで、
喧騒に静寂の花束を
「下駄帽子、離せ!」
「なーんで黒崎サンがわざわざ行くんスか」
「当たり前だろ!?代行書が鳴ってんだから!!」
「‥‥黒崎サン、この一週間で何度死神化したんスか?」
「10回くらいだろ」
「24回っス。ちなみに虚は38体倒しました」
「‥‥それで?」
「働きすぎっス」
「はぁ?」
「黒崎サンは死神代行なんス。この地区にも担当の死神はいます。キミがいつもいつも虚を倒しに行く必要はないんスよ」
「馬鹿言ってられっか!誰かが怪我でもしたらどうすんだよ!」
「寝不足と頭痛で保健室に逃げてたのは誰っスか?」
「‥‥」
「そんな状態で戦って、怪我でもさせたら護った意味なんてないっスよ」
「‥‥」
「アタシは黒崎サンが心配で言ってるんス。キミが頑張ってるのは知ってますから、無理して欲しくない」
「‥‥わりぃ‥‥」
「いざとなったらアタシが出ます。だから、たまにはここにいて下さい。黒崎サンの力が必要になる時、ちゃんと全力を出せるように」
「うん」