ギフト
□馬鹿
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馬鹿
「あんたアホか!?」
「アホじゃありませんよ」
「じゃあ、馬鹿か!そりゃそうだよな、俺が戦ってる間に勝手にこんなこと‥‥」
「仕方ないでしょう?風呂上がりでタオル一枚の黒崎サンが風邪引かれちゃ困るから、あっためてあげてるんスよ?」
「ふっざけんな!早く俺の体返せ!は、離れろ!!さっさと帰れ!!」
「抜け、の間違いでしょ?それにアタシが帰って大丈夫っスか?」
「へ?」
「小細工なしで済むと思ってるんスか?」
「何‥‥したんだよ」
「さあ。馬鹿なんで忘れちゃいました。でもそんなに帰れって言うなら帰りま‥‥」
「待った!」
「帰らなくていいんスか」
「う‥‥‥‥うん」
「そうっスか!まあ、とにかく体に戻りなさいな、夜はまだまだ長いっスからね。いっぱい鳴かないと薬の効果切れないっスよー!」
「‥‥」
「のど飴と湿布もありますから大丈夫っスよ。たった6時間じゃないスか」