BlueDream2

□《開いていた》
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■  ■


「………あれ?」

ふと見ると、屋敷の資料室が開いていた。


「………?」


アスタロトが開けたんだろうか?



と、思ったが、アスタロトはこの部屋に入ったことも近づこうともしたことがない。


だけど、アスタロト以外に開ける人なんていないし……。




そんな事を考えながら入って見ると、地下室に続く階段のドアも開いていた。


……いやだ。


入りたくない。


小さい頃を思い出し、少しためらう。


「##NAME1##!なにしてる!!」


「っ!?」


あ、アスタロト!?


驚きながら後を振り返ると、アスタロトがいた。


どうやら、怒ってるようだ。



「ど、どうしたの?」


「お前、ここに入ったのか?」


「え?は、入ってない……」


と、わたしが言うとアスタロトはホッとしたようにわたしを優しく抱きしめた。



「    」


……え?


今、なんて言った?


小さすぎて聞こえなかったアスタロトの声は、なぜか少し優しい言葉だった気がした。






開いていた。
(なんで地下室が開いてたんだろ)




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